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お買い物にいこうーその1-

やっと、メイドさんたちとのお買い物です^-^

 何日か、軽い依頼を受けながら、のんびりと家族と過ごす日々を送っていると、とうとう最初のお休みが来たみたいだ。全員一度に、という訳にはいかない様で、でも最初という事で年下のカーネとフェールの二人がお休みを貰ったらしく、


「あした、お休みを貰えました~若旦那様」

「若旦那様~おやすみが~もらえました~」

 

 二人そろって部屋へと、最初の休日を報告に来たので、


「では、明日街に一緒に出掛けましょう」


 彼女達にそう言うと、


「判りました~」

「は~い、なのです~」


 満面の笑顔でそう言いつつ、嬉しそうに部屋を出て行った。なので、


 うむ、軍資金も多分十分だと思うのですが、何処に行けば・・・・そうだ、などと、明日の予定を決めながらその日一日を過ごすと、その翌日、余りの衝撃に目を覚ます。何事かと思い、様子をうかがえば、またも凄い笑顔をしたフェールがお腹の上にダイブしてきていたのだった。で、


「おはよう御座います。若旦那様~」

「若旦那様~おはよ~ございますぅ~」


 我を起こしつつ、朝の挨拶をしてきたので、こちらも、


「おはよう。準備を済ませて朝ご飯を食べたら出掛けようか」


 二人にそう声を掛け、ベットから出て服を着替え、食堂へと向かう。食事を済ませ二人と共に皆に挨拶をして、さっそく出掛ける事にした。屋敷を出て色々な物を見ながら行こうと馬車は使わず歩いてゆく。後ろをとぼとぼついてくる二人に、


「横においで。並んでないと話が出来ないよ」


 笑顔を向け、そう声を掛け、手招きして並ばせると、


「途中、露店なんかでも欲しい物があったら気楽にいってね。最近街に来てるから色んな露店を見てるけど、結構美味しい物も、可愛いような物も置いてあったよ」


 周りにあるお店でも良いのがあれば買ってもいいよ、そう言っておいた。二人は慣れていないので余裕がないのか、辺りをキョロキョロと見まわしながらも、あっちこっちの露店を覗き込んでいた。露店の人達もそんな二人を笑顔で相手をしてくれていたが、中にはやはり獣人族という事で、嫌な顔をしそうな者もいたが、そういう店には我が先に店先に行き、


「こんにちは、今日はうちの子達と買いに来たのでよろしくね」


 店主に向け、笑顔で挨拶しておくと、向こうも冷やかしなどでないと判り、


「はいよ、何がいいかい、お嬢さん方」


 向こうから売り込んでくると言う様に、態度を改めてくれた。なので安心して飲み物などを買いながら、


 うむ、そろそろ着くかな。今日も居るといいけど。そう考えながら、取り敢えずの目的地を目指す。そうして三人で露店を見ながら歩いて行きしばらく行くと、ある集団が見えてきた。


 よしよし、この前聞いた場所に、今日も居てくれた。などと考えつつ、視界の先にいる集団を見ていると、向こうもこちらに気付いたらしく、


「リ、リーダーおはよう・・・・」


 こちらに向け、ダイグが挨拶の言葉を言い掛けたところで、後ろから押しやるように、


「おはよう、セオス君」

「やっと来てくれた、毎日みんなあれからここに集合してたんだから」

「おはよ~」

「おはようございます」


 女の子達が、そう挨拶をしてきたので、こちらも、


「うむ、皆さん、おはよう」


 皆に向け、そう挨拶を返すと、にこやかだった顔が曇り、横に並んで歩いてきた二人も、こちらに向かい、まずはペーシャが、


「セオス君、そっちの二人は?」

「誰なんですか?」


 他の子達と詰め寄って来る、で、こっちの二人も、


「若旦那様~、こちらの皆さん方は?」


 我の後ろに隠れるようにして、誰なのか訊ねて来る。なので、


「ペーシャ、ファム、メニーナ、ルサラ、この子たちはうちの家で働いてくれている女の子達です。馬鹿な盗賊たちに攫われていたのを助けたのが縁で最近うちに来て働いてもらうようにしたので、この街にまだ誰も友達がいません、なので皆仲良くしてもらえませんか?」


 女の子達皆に、そう言って話し掛け<男の子たちは蚊帳の外?>ると、今度は後ろに隠れる二人に、


「カーネ、フェール、この子達は、今日お買い物に行く為に、我がギルドでお小遣い稼ぎの依頼を受けたときに知り合った、この街の子供達です。人族は怖いでしょうが、皆良い子なので大丈夫ですよ。お休みを貰えた時は、皆で遊ぶといいと思いますよ」


 両方に向かい、お互いをそう紹介すると、


「セ、セオス君家のメイドさん? 何人も雇えるくらいのお金持ちなの? じゃあ結婚したら若奥様?」


 変な妄想をしつつ、訳の分からない事をキャーキャー言い合いながらも、後ろの二人に、


「初めまして、カーネちゃん、フェールちゃん、セオス君家の子なら私達も歓迎だよ。よろしくね。で~家でのセオス君てどんな様子? 後で教えて」


 話し掛ける表情が、先程とがらりと変わり、和気藹々の雰囲気に。それを見た二人も、


「みなさん、はじめまして~。若旦那様のお屋敷でお世話になってるわたしがカーネ、で、こっちがフェールと言います。街の事は全然判らないのでよろしくお願いしますぅ~」


 女の子達に、そう頭を下げながら挨拶すると、ファムやメニーナが、


「か、可愛い~。妹が出来たみたいでうれしい~」


 お互いの顔を見合わせつつ、そう言いながら笑い合っていた。なので本題に入る為に、そろそろ話に入ろうとするが、まだ会話が盛り上がってるらしく、


「ねえねえ、カーネちゃん、フェールちゃん。セオス君のお屋敷ってどこ? 何をしてる家?」


 皆で集まり、色々な事を話し込んでいる。うちの二人も同年代の子に仲良く話しかけられたのが嬉しいのか、


「え~と、若旦那様のお屋敷は、あそこに見えるあのお屋敷で、お家のお仕事? は領主様です。」


 街の中心にある屋敷を指差しながら皆にそう答えると、子供達は驚いたように、


「セ、セオス君て、次期領主様だったの? なんでギルドでお小遣い稼ぎしてるの~」


 驚きの視線を向けられ、会話の矛先が此方にむいてきたので、


「父上が頑張っていらっしゃるだけで、我が偉いわけではありませんから」


 皆に向けそう答えると、


「領主様の家なら、最初言ってた大人たちとばかり話してたので、その口癖になったと言うのもうなずけるな、うんうん」


 やっとダイグ達も話に参加してきた。


 うむ~、仲良くなる交流の為、本題はしばらく後かな。と考えつつ、皆の話に耳を傾け様子を見るのだった。

楽しんで読んでもらえれば嬉しいですです。

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