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街に出ようーその4-

またまた続きですです。

「やはり、変かな? 普段出掛けず家で大人とばかり喋ってたので、うつって、つい口癖になってたの?」


 皆に向け、そう誤魔化しながらも話し掛けつつ聞いてみると、


「ああ、かなり威張りん坊の年寄りみたいだったぜ」

「顔が可愛いのに、不似合いすぎておかしいよ」

「うん、おかしかった」


 言葉遣いに関してはやはり皆、否定的であった。なので、


 うむ、やはり、直すしかないみたいだな。気を付けて喋るようにしてみるか。と、心の中で決心する。で、この話を終わりにして、誤魔化すために他の皆の事を聞こうかと思い、


「それで皆は、普段から遊んでるメンバーなの?」


 この場に集まってる皆にそう聞いてみると、


「ああ、親の手伝いなんかで来られない日もあるから、全員揃わない事もあるけど、大体このメンバーで遊んでるぞ」


 ダイグがそう言うと、ペーシャも、


「そうね、遊びもお小遣いの為の依頼もこのメンバーね」


 続けてそう言い、他の子達も、


「家が皆、近いしね」

「うん、小さい時から一緒だったし」

「俺は兄貴の一の子分だからな」


 話を聞くと皆仲がいいようだ。ついでに疑問に思った事で、


「ダイグ、リブロ、ペーシャは学園へはいかないの?」


 同い年位の姉上は通っているので聞いてみると、


「馬っ鹿、おまえ、貴族や商人の子供じゃあるまいし、学園にお金を出して通うくらいなら、親の手伝いや、ギルドの依頼を受けてお小遣い稼いだ方がうんといいだろ」

「そうね、領主様が変わって前より良くはなったけど、そこまでの余裕は家にはないわ」

「通えるなら通ってみたいけどね~」


 年上三人からその様な答えが返ってきたので、


 うむ、姉上は貴族になったから、学園に通っているのか。我が父上の手伝いが出来るようになったら、子供たちが皆通えるようにしたいな。そう考えながら、違う事も聞いてみると、普段遊んでる場所や流行ってる事など色々な事を話してくれた。で、ある程度話が続いていると、


「よ~し、そろそろ時間だし、出発しようと思う、準備はいいか~?」


 此方に来て、マトスがそう聞いてきたので、皆、肯定の返事をすると、


「じゃあ、おれが先頭にたって皆を先導するので付いて来てくれ、その後、最後尾に残りの大人二人が、安全を確保しながら移動という事にする。じゃあ、出発」


 そう声を掛けると、街の外の農場まで移動を開始した。道中はそう問題もなく、門番の兵も他の皆も外によく出かけているのか、我だけに特別話しかける事もなく<頭は下げてきたが>、ギルドの職員も同時に通過していたので、ギルドカードの確認のみですんなりと、外へと皆出る事が出来た。そこからも、皆、仲の良い者同士話をしながら南東の方へ進んで行くと、二時間もせず目的地の農場へと辿り着くのだった。そしてそこでは、


「皆、よく来てくれた、今日は根菜と葉物、両方の収穫が重なったので大変だが、依頼時間の夕方まで頑張ってくれ。根菜はこのように、地面よりちょっと出ている茎を引っ張り出す感じで引くと取れるし、葉物の方は、地面ぎりぎりのところを、こうこの刃物で、・・・・」


 手伝いの来た子供でも分かる様に、何故か此処の代表なのか、ダイグの父親のダットという男が詳しく説明してくれた。話を聞いている時のダイグは誇らしげにしながらも真剣に聞き入っていた。なので他の皆も同じように真剣に聞き、作業を開始するのであった。その間ギルド職員は一人が残るようにし、交代しながら周囲の偵察を繰り返し行っていた。途中お昼ごろには、それぞれ仲の良い者がまた集まり、その場で用意された新鮮な野菜の煮物をもらいながら、楽しいひと時を過ごしていた。午後もまた収穫の続きを行いもうすぐ依頼終わりの夕方になろうとした頃だった、ギルドの職員の一人が腕より血を流しながらこちらに駆け寄って来る。


「マトス、やばい事になった、オークの集団だ」


 知らせに来たその職員の言葉に、辺りは騒然とする。で、マトスは、


「何匹位だ? 俺たち三人でやれるくらいか?」


 対処の仕方を考えるべく、そう聞き返すと、


「いや無理だ、軽く三十匹はいやがる。だが何故草原に・・・・・・?」

「簡単な話だ、昔は何もない場所で、来る価値もなく、生存競争はあるが森の方が食べ物が豊富だったのが、最近では草原の方も土地が肥え、人が育てているおかげで食料が豊富に出来るようになった。さらには脅威と感じる競争相手もいない、だからさ」

 

 会話を続け、溜息をつきつつ、


「くそ~、二年前に一度魔物が来たと騎士団からギルドにも連絡が来てたが、あれ以来、数匹程度はあるものの、集団で来ることはなかったので油断してたが、まさか収穫に合わせてとは」


 吐き捨てるようにマトスが言うと、


「で、どうするんだ」

「もちろん、俺たちが時間を稼いで皆を逃がすしかないのだろう?」


 残りの二人も覚悟を決めてかギルドの職員らしくマトスにそう言うと、


「ダットさん、もうすぐ魔物が来るそうなので此処の作業員と子供をまとめて、街に避難してくれ」


 マトスも農場の責任者らしきダットにそう告げる。ダットは残念そうに、


「せっかく皆で沢山収穫できたというのに」


 収穫した物を目の前にし、悔しそうに、そう告げるのだった。

半端ですいませんです、これの続きも長そうなので、また明日に。

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