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都での滞在ーその31-

もすこし、王都ですにゃ^-^;

 途中、エルガリオを自宅へと送り、宿へと戻ると待っていた皆より、


「お帰り、セオ君。どうだった?」

「若旦那様、お帰りなさいませ」

「セオス様、お疲れ様でした」


 労わる様な、お帰りの挨拶をもらう。隣では父上が、


「セオスよりも、私の方が疲れているのだが・・・・」


 力のない表情で、肩を落としつつ、そう呟いているのだった。そんな父上に母上が、


「あなた、お帰りなさい。無事勤めは果たせたのですか?」


 余りの落胆ぶりにそう訊ねると、


「無事どころか、トントン拍子で、予想の斜め上に話が進んで行ったよ。セオスのおかげでね」


 ジト目でこちらを見つつ、そう言ってくるのだった。父上のその言葉と様子に、何がったのか興味津々の皆は、


「カイン様、どんな事があって、何を話してきたんですか?」


 皆を代表する様に、エリーナさんがそう訊ねてくると、


「毎年うちに対して嫌味を言っていた大貴族である侯爵様達を貴族達皆の前で断罪し、うちに家宝を持ってきて、おまけに王家の出資で王都の学園に通園が決定。それも正式にマリカ様の許嫁で王子の学友としてだ。これを初登城でおこなってくれたよ、うちの息子は」


 呆れ果てた様子で、疲れた表情のまま父上がそう答えると、聞いてた皆も納得し、同情的な視線を送るのだった。それを聞いていた我はと言えば、うむ? 今回何か変な事をしたのかな? 心当たりがないのだが・・・・、などと色々考えてみるが、誰かに悪い事をしたわけではないし、むしろ褒められる事ではないのかな? などと考えつつ皆の様子を窺っていると、母上が此方に来て頭を撫でながら、


「セオス、悪い事をした訳ではないのだけれど、無茶はしないでね。ここに居る皆はあなたの事を心配してくれる者達ばかりなのだから。普通の人があなたの様な事をしていたら、とても無事には済んでいないと思うのよ」


 優しくそう言ってくるのだった。なので今回もまた、うむ~、まだまだ人として勉強不足のようですね。そう思いつつ、素直に、


「皆、ご心配お掛けして申し訳ありません」


 頭を下げてそう告げるのだった。その言葉を聞いた皆は、慌てて、


「いえ、悪い事をした訳ではないのですから、頭まで下げる必要はありませんよ」

「そうです、無事だと判っていても、こちらが勝手に心配してしまうだけですから」


 我にそう言ってきて、何とか場が元に戻ると、姉上が、


「ね、ね、我が家の家宝になった物を見せて、見せて」


 満面の笑顔で、好奇心を隠すことなくそう告げてきた。そこは皆も見てみたいのか、口には出さずとも、姉上を否定しないだけで十分伝わって来るのだった。なので、エルガリオに見せたときと同様に、


「姉上、これです。はいどうぞ。終わったら父上に・・・・いえ、やはりシールズに戻るまでは我が持っておきましょう」


 バックから剣を取り出し手渡すと、余りの見事な剣に皆見とれつつ、


「す、す、凄い物ですね」

「これ~いくらするかな~」

「こ、これは見事な」

「セ、セオ君。これうちの物にしてもいい物なの?」


 皆して慌てて、視線をこちらに向け、訊ねてくるので、


「王にもそれに匹敵するくらいの王錫を渡してありますので、王自身が、その剣の所有をアルギュロス家と貴族達皆の前で、公言して認めてくれました。なので、間違いなくうちの家宝で良いと思いますよ。あ、値段は多分つかないと思います。なにせ王直々に神よりの賜り物、とそう言ってますので」


 最後に一言質問に答える為に付け加えたのだが、それを聞いた皆は、


「セオ君、神様からの賜り物を、そうなんでポンポンと出せる程持っているの?」


 我へと質問を浴びせ返す。なので、ちょっと苦しいかとも思いつつ、


「この前、用事があって外出してた時に、エレオノーラさんに会ったのですが、お告げと共に我に渡すよう頼まれた、と、そう言って渡されてたのです。いや~うちの状態を見ていて下さるなんて、良い神様ですね」


 皆に我がそう答えると、何故か納得したかのように父上が、


「そうだな、良い神様だな。なにせ元農民の私達に、こんなチャンスを与えて下さるんだ。感謝してもしたりんな。だが、何の神様なのだろう? エレオノーラ様がアウラニース様の名を口にしないから、違う神様みたいなのだが、心当たりがないな」


 アウラニースが星を治める為、創り出した下級の眷属神は多岐に亘るが、そのうちの誰かだろうと思われているみたいで、父上の言葉に続く様に、皆、色々と話し出す。


「これだけ見事なのですから、ドワーフがあがめる鍛冶の神なのでは?」

「いえ、見事な装飾ですから、芸術の神かも」

「見て見て、この剣の刃を、これは戦いの神の物じゃないかな」


 うちの家族をいつも見守っていて下さる方かも、という事で、皆会話に熱がこもっている。まぁ答えは我なのだが、などと思いつつ、


「正しき行いをする者には、それなりの加護が与えられるという事なのでしょう。また逆もしかりで裁かれる者もいるようですがね。でも、これで我が家が正しき道を歩んでいると言ってもらえたみたいで嬉しいですね、父上」


 話をそろそろ纏めようと、そう話しかけると、照れたように、


「まだまだだろうが、嬉しくはあるな」


 家族に視線を送りつつそう言ってくるのだった。

もすこし王都でのんびりさん、なのにゃ^-^;

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