前へ目次 次へ PR 39/63 カウラまで 戦争の欠片(カケラ) 洞窟の中に蝶が二羽、舞っている。 寄り添う二体の軍服を着た遺骨。 遺骨の前には飯盒の蓋が。 蓋の中には小さな骨の欠片(カケラ)が残されていた。 ※『ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア』 軍医長は言った。 「此処で遭った事は全て忘れろ。もし仮に内地に戻る事が出来ても、絶対に思い出すな。俺達は鬼畜ではない。『人間』だからな」 アナタの父や叔父達の遺骨が軍服を着たまま、未だ『この不条理の島』に眠っているのです。 引き続き『カウラまで』に続きます。