ー襲撃ー
今日も投稿できました。
明日もできるように頑張ります。
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ー魔境の森〜浅層〜ーに新しい剣についての説明を追加しました。
「(ここで大丈夫かな?)」
〈周りをある程度見渡せるからここなら何か仕掛けられても気づかないってことはなさそうじゃな〉
ユーグたちはつけてくる冒険者たちを警戒しながら、こちらに有利な場所を探していた。程なくして周りに木がなく周囲が開けた場所を見つけユーグは念話でソタに確認を取る。
〈ユーグよ、ここで少し休憩を取る演技をするのじゃ。
じゃないと冒険者たちにこっちきづいてることを感づかれるのじゃ〉
「(演技ってそんなのやったことないけど……)
すこしつかれたねぇー、すこしここできゅうけいしようか」
〈ユーグよ、、、
演技がひどすぎるのじゃ〉
ユーグは棒読みになりながらも休憩を取ることを声に出した。その様子を見てソタは顔を背けるのであった。
・・・・・
「うん?
あのガキあそこで止まったぞ」
「なんだ?
周りにも魔物の反応はないよな?」
ユーグたちから少し距離を離れたところでユーグたちをつけていた冒険者も立ち止まった。
「ああ、この周りには今のところ魔物の反応はないな」
「じゃああのガキは何をしようとしてるんだ?
もしかして俺らが尾けていたことがバレたんじゃ!?」
「落ち着け、どうやらあそこで休憩をするみたいだぞ」
ユーグの行動に不信を抱いた剣を持つ冒険者が尾行に感づかれたと考えるが、斥候役の冒険者がユーグの声を聞きそう言う。
「なんだよ休憩かよ、まぎらわしいな。
それでどうする?今ここでやるか?」
「あそこでか!?
周りが開けているから襲うには不向きだぞ」
「移動中もあのガキどもは中々警戒を緩めず襲う隙がなかったんだぞ。
今、あいつらは休憩中で少し気が緩んでいるはずだ。
だから今がチャンスなんじゃねぇか」
「だけどな……」
剣を持つ冒険者の提案に渋る斥候役の冒険者。そこに杖を持つ魔法使い風の冒険者が話に参加する。
「ああ、もういい。
やるならやろうぜ、今がチャンスなのは変わらないんだからな」
「ああそうだ。
それならまずお前の魔法で仕掛けてから俺が突っ込む。
お前はサポートに回れ、わかったな」
「わかった」
「じゃあ行くぞ!
……」
・・・・・
「……ファイヤーアロー×5!」
「ユーグ!来たぞ!」
「うん、わかってるよ!
……ウォーターウォール!」
ユーグがいる場所に向かって炎の槍が5本飛来する。魔力の高まりで魔法が放たれることに気づいていたユーグはその炎の槍に対抗するため水の壁を出現させた。炎の槍は水の壁にあたり消失するが、水の温度が急激に上昇し水蒸気を出した。
「森の中で火の魔法を使うなんて常識はずれ過ぎるよ」
〈ユーグよ、そもそも急に森で襲撃を仕掛ける時点でそいつらには常識はないぞ〉
ユーグの発言にソタが呆れ顔で指摘を入れる。そうこうしている内に水蒸気が晴れ、その奥から3人の冒険者が姿を現す。
「くそが!」
「俺らが尾けていたことがわかってたみたいだな」
「だから言ったんだろ!
尾けていたことがバレたかもって、てめぇせいだろ!」
「俺は聞いたことを教えただけだろ。
俺の意見を聞かず仕掛けたのはお前らだろ!」
剣を持つ冒険者と斥候役の冒険者が言い争う。
「あなたたちは誰ですか!」
「このクソガキが!
俺らのことを覚えてないだと!」
「えっ?僕のこと知っているんですか?」
「おいおいマジかよ、マジで忘れてるじゃねぇか」
ユーグの問いかけに剣を持つ冒険者が激昂する。続くユーグの言葉に杖を持つ冒険者が驚愕した。
〈ユーグよ、こいつらは冒険者ギルドでお前にからんできた冒険者たちだぞ〉
「冒険者ギルドでからんできた冒険者?
あっ!?シグルズさんと初めて会ったときのあの!」
「てめぇはまた嫌な奴のことを思い出させるじゃねぇ!」
「でも何で森の中で僕たちのこと尾けてたんですか?
あの1回しか会ってないのに」
「てめぇのせいで冒険者ギルドに目をつけられるわ他の奴らに陰口をたたかれるわで大変な目にあったんだ!
それの復讐だよ!」
「そんな僕のせいじゃないのに、自分たちの自業自得じゃないですか!」
「うるせぇ!」
〈ユーグよ、コイツにそんなことを言っても無駄じゃよ。
どっぷりロワイシュバリーの思考に染まってんじゃろ。
それよりも来るぞ!〉
「お前ら準備はいいか!
最初の攻撃は防がれたが所詮こいつはテイマーだ。
正面からでも余裕だろ。
行くぞ!」
「……ファイヤーアロー×10!」
剣を持つ冒険者はその剣を佩びていた鞘から取り出し構えながらユーグに向かって来た。その後ろで杖を持つ冒険者は炎の矢を10本出現させ、同じくユーグ目掛けて飛ばす。
「ぐるぅがぁあ!」
「……ウォーターウォール!」
「……ゴブブ×10!」
ユーグに向かって来た剣を持つ冒険者に対してブリューが横から突撃を仕掛けユーグに向かうのを邪魔する。
ユーグは再び炎の矢を防ぐため水の壁を出した。先ほどのものとは違い、速攻で魔法の壁を出したため通常の魔力より少なく、水の壁は小さかった。しかしそれでも炎の矢を防ぐには十分で杖を持つ冒険者のファイヤーアローは10本全て水の壁に阻まれる。
ブラブは炎の矢が現れるのとほぼ同時に闇の矢を10本出現させ、それを杖を持つ冒険者に飛ばした。
「……今だ!」
「わかってましたよ、近づいていることは!」
斥候役の冒険者が気配を隠しながらユーグに近づき持っていた短剣を振るう。しかしその動きはユーグの魔力探知により看破されており、ユーグも鞘からショートソードを取り出し短剣を防いだ。
「まさか俺の気配がわかるとは、テイマーのくせにやりやがる」
「ブリューはその剣を持っている人をお願い!
ブラブは魔法使いの人を抑えてて、僕はこの人を相手するから!」
「ぐるぅ!」 「ゴブッ!」
ユーグは斥候役の冒険者と対峙しながらブリューとブラブにそう指示を出す。
「お前みたいなガキが俺を相手にするだと、ずいぶんなめられたようだな。
即その口を閉ざしてやるよ!」
斥候役の冒険者はそう言うと二刀の短剣を構え、ユーグに向かって再び振るい出した。
「ゴブリンが俺と同じくらいの技量だと!
あり得ない!
下賤で知恵もないゴブリンごときの魔物が俺の魔法と同じなんてあり得ない!
今すぐにその身を焼き尽くしてやる!
……ファイヤーランス×3!」
ユーグに炎の矢を防がれた杖を持つ冒険者はそのあとのブラブの魔法を見て怒り狂う。そしてそのまま炎の槍を3本作り出しブラブに飛ばし出した。
「クマ形の魔物なんて故郷で散々狩って来たんだよ!
今更苦戦するわけないだろ、お前も殺してその毛皮で一儲けさせてもらうぜ!」
ユーグに向かって来た剣を持つ冒険者はその途中でブリューからの突撃をかわし、ブリューと対峙する。そして今度はブリューに向かって剣を構え襲い掛かった。
・・・
「ハッ、やっぱりその程度か。
所詮はテイマーだな。
お前の動き方から魔法重視のタイプだって読めてんだよ!」
「くっ!」
ユーグは斥候役の冒険者からの攻撃を防ぐので手一杯になっていた。それは元々ユーグが魔法ばかりを使い、最近になって近接戦の鍛錬をするようになったため魔物との戦いには使える剣も経験不足も相成り対人戦ではギリギリのものとなっていた。それでもなんとか斥候役の冒険者の攻撃を防ぐことができたのは、斥候役の冒険者がサポートがメインであったのと短剣持ちで攻撃が思ったより軽かったためであった。
しかしそれもユーグは織り込み済みで斥候役の冒険者と戦っていたのである。
「(このまま攻撃を防ぎ続けるんだ。
僕は防ぐだけで思ったより体力は削れてないけど、相手は動き続けているから僕より先に力尽きるはず!)」
次回は明日20時もしくは土曜20時に投稿します。




