ー稽古の予定ー
今週も20時に投稿していきます。
2024/12/23抜けていた一文を追加しました。
「6体あるから借りたほうがいいよね。
じゃあスペースの貸し出しでお願いします!」
「おう、わかったぞ。
買い取りの方はどうする?全部買い取るか?」
「半分のお肉は持ち帰りするので、魔石全部とお肉半分の買取でお願いします!」
「わかった、それなら素材はあそこで解体後に提出してこの内訳表にサイン貰って受付に提出してくれ。
解体する場所は奥ならどこでも大丈夫だぞ」
「あっ!?
すみません、これの買い取りもお願いしていいですか?」
ユーグは保管庫から[熊の腕]と出会う前に討伐した魔物の素材を出した。
「ああ、もちろんだ。
ウッドランクの魔石が33個に、トリ形の魔物の羽が14本だな、これもウッドランクのものか。
よし、これの内訳表はこれで、こっちはそのまま受付に提出していいからな」
職員は書類にサインしユーグに渡す。
「わかりました、ありがとうございます!」
ユーグたちは解体場の職員に言われたように奥へと移動する。
「ここらへんで解体しようか」
〈以前も言ったが、ウッドオウルの素材は肉と魔石だけだからな。
肉を傷つけんようにするのじゃよ〉
「わかってるよ。
じゃあ始めようか」
ユーグは解体用のナイフを取り出し水魔法で流しながら、ウッドオウルの解体を始めた。森の異常でウッドオウルを含めたトリ形の魔物の解体は何度も経験していたため手際よく解体を進め、程なくして6体のウッドオウルを解体し終える。
「ふぅ、終わったね。
それじゃあ素材を提出しに行こうか」
「ぐるぅ」 「ゴブ」
素材を提出しにユーグたちは受付とは違う窓口へと行く。
「すみません、素材の提出をしに来たんですけど」
「あっはい、素材の提出ですね、ここに出してください。
それと受付でもらった内訳表もお願いします」
ユーグは先ほど解体した素材と内訳表を職員に渡す。
「はい、数もちょうど合ってますね。
じゃあこれをギルドの受付に提出してください」
「はい、ありがとうございました」
内訳表にサインをもらったユーグたちは解体場を後にし受付へと移動した。
「次の方どうぞ」
解体場と同様に冒険者ギルドの受付も冒険者たちの帰還で込み合っていたため、ユーグたちは列でしばらく待ち自分たちの順番を待っていた。ユーグたちの番が回り、職員が声をかけたのでユーグたちは前に出る。
「これお願いします」
「素材の買取ですね。
えっーと、アイアンランクの魔石が16個にウッドランクの魔石が33個、それにトリ形の魔物の素材がいくつかで合計で725ドーラですね」
「はい、ありがとうございます」
「あっそれとユーグさんにはシグルズさんからの伝言があるんで、今お伝えしても大丈夫でしょうか?」
「伝言?何のことだろう?
はい、お願いします」
「えっーと、これですね。
ユーグさんとの約束が延期になったと言ってますね」
職員はユーグにシグルズの伝言が載っている紙を見せる。そこには魔境の森へ行けるようになった褒美にシグルズの従魔とテイマーの秘技を教える予定だったのがシグルズの時間が取れずその約束を延期してほしいという内容であった。
「あー、残念ですがしょうがないですね。
これはどうやって返事をすればいいのですか?」
「通常であればアダマンタイトランクであるシグルズさんあての伝言は受け付けないのですか、シグルズさんからユーグさんに宛てた伝言の返事なのでこちらで受け付けますよ」
「じゃあわかりましたと楽しみにしてますと伝えてください」
「わかりました。
他に何かありますか?」
「大丈夫です!ありがとうございました」
ユーグたちは受付のカウンターを離れて冒険者ギルドを出た。
〈残念じゃったな、ユーグ〉
「うん、まぁ仕方ないよ。
その分しっかり闘技の鍛錬して次シグルズさんに会う時には使えるようにしないと」
〈そうじゃな、それで明日も魔境の森へ行くのか?〉
「うん、そうだね。
今日みたいに午後から行く感じでいいかもね。
明日は午前中は鍛錬して午後は魔境の森で狩り中心で探索をしようか」
「ぐるぅ!」 「ゴブッ!」
〈うむ、しばらくはその感じでいくとするかのう。
しかし連日鍛錬や魔境の森では体が大丈夫でも心が疲れるかもしれん。
休養もちゃんと取るんじゃよ〉
「うん、わかった!」
ユーグたちは『嵐豹』に戻り夕食を取ってこの日は終えるのであった。
・・・・・
「ふぅ、それにしてもドライツェン王国に来てからウッドオウルばかりと戦っている気がするよ」
〈そうじゃの、まぁでもトリ形の魔物はムシ形と同じで基本的にどの地域でも見られて多い魔物じゃからのう、この魔境はある程度力がある魔物じゃなければ生き残れんしそれを考えればウッドオウルはちょうどいい魔物なのかもしれんな。
もっと奥にはいけば違うトリ形がいるはずじゃしのう〉
「そうなんだ、でもまだ浅層で頑張んないとな、他の魔物もまだ見てないし」
次の日ユーグは前日決めていた予定通り午前中は鍛錬し午後から魔境の森へ来ていた。
「ぐるぅ?」
「うん?早く奥に行かないのかって。
ブリューそれは危険だよ、ほら冒険者ギルドでも言ってたじゃん、魔境の森は基本的には魔物生息域はほぼ決まってるけど何かがあれば奥から危険な魔物も来ることがあるって。
だから浅層でも十分に活動できたら奥に行けばいいんだよ」
「ぐるー」
「わかってくれたならいいんだけど、でも浅層の魔物たちはブリューの相手にはならないよね?
どうする?次はソロで戦ってみる?」
「ぐるぅう」
「ん?いいの?」
「ぐるぅぐる!」
「僕たちと一緒が良いのか。
ありがとう、ブリュー!」
「ぐる!」
ユーグたちは再び他の魔物を探しに森を歩きだす。
・・・
「ぐるぅ!」
「どうしたのブリュー?
知らない魔物の臭いを見つけたって?
僕の魔力探知はまだ見つかられてないな」
ウッドオウルを倒してから少し経ち、ブリューが何かの臭いを捉えた。しかしユーグの魔力探知では未だ反応がなかった。
「まだ遠いのかな?
ブリューどっちの方向から臭いしたの?」
「ぐるぅ」
ブリューは臭いがした方向を顔を向けて示す。
「少し森の奥の方だね。
一応そっちの方に行ってみようか、浅層の範囲ならそのまま倒してみてもいいし」
そう言ってユーグたちは臭いがした方に向かう。
「あっ、僕の方でも魔力の反応があったよ。
うん、初めての魔物だ。この距離だとまだ浅層域だね。
じゃあ行こうか」
しばらく歩いているとユーグの魔力探知でも魔力の反応を捉える。魔力の反応で正確な位置を捉えたため見つからないように魔物に近づく。
・・・
「あれはカマキリ?」
〈うむ、ビックマンティスじゃな。
ムシ形の魔物じゃ。
低位の魔物じゃからここ辺りに生息している魔物じゃろう〉
ユーグたちが見つけた魔物はビックマンティスであった。
ビックマンティスはムシ形の魔物で蟷螂を巨大化した魔物である。ムシ形の魔物で中でも蟷螂系の魔物は両腕が鎌のようになっており、その鋭い刃で相手を選ばず攻撃してくる凶暴性から危険度は高いのだが、ビックマンティスは討伐ランクアイアンと低めに設定されている。それはビックマンティスの鎌はなまくらの剣並みの鋭さでしかなく、どちらかというと鈍器の扱いであることと魔法の弱いことから戦闘訓練を終えたアイアンランクにちょうど良い相手となっているからであった。またビックマンティスから取れる素材は魔石と翅である。
「数は2体か、どうやって倒そうか?」
〈ビックマンティスは魔法に弱いからのう、ユーグとブラブの魔法が当たればすぐに倒せるはずじゃが、それだと何の鍛錬にもならんな。
今日は純粋な狩りをしに来たわけじゃないからのう、今のユーグの剣の腕でも倒せると思うのじゃがどうする?〉
「そっか、それならブラブが魔法のサポートをして、僕とブリューが戦う感じがいいかな。
ブラブはバインド系の魔法じゃなくて、ダークフォグ辺りを使ってくれる?」
「ゴブッ!」 「ぐるぅ!」
「じゃあブラブの魔法が当たったら行こうか!」
明日も20時に投稿します。
平日の5日間は投稿で、
土日はお休みさせていただきます。




