第55話 ダンジョンを攻略してみた結果19
時間は不定ですが毎日更新予定です。
翌朝、休息を十分にとった私たちはまた26階を進んでいく。
「ありえないですわ・・・」
「ここってダンジョンの中ッスよねぇ・・・あんな料理できるキッチンとか、ふかふかのベッドとか何日ぶりッスかね・・・」
「オフロというものも疲れが取れる素晴らしいものでしたが・・・ダンジョンでの夜がこんなに快適なんて本当にありえませんわ・・・」
初めて『ベルフェゴール』に入ったディアとレームは『ミニマモン』の上でずっとこんなことを言い続けていた。
一晩休んだことで体の調子はだいぶ取り戻していたみたいだけど、徒歩で移動しながらの改造は難しい。
なので、『ミニマモン』に乗ったまま改造してもらっている。
通路に見合った巨体の動物たちを屠りながらようやく次の階段にたどり着いた。
27階はまたもとの狭い通路に戻っていた。
・・・むしろ前の通路よりも狭いかもしれない。
そんな狭さを気にしている中、目の前に現れたのは10cmくらいのブリキのおもちゃだった。
でも数が尋常じゃなかった。すでに見えただけで数百はいるだろうけど、マップで見る限り数千はいるかもしれない。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:ブリキナイト
種族:人形種
特性:ブリキでできた騎士。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:ブリキランサー
種族:人形種
特性:ブリキでできた槍使い。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:ブリキアーチャー
種族:人形種
特性:ブリキでできた弓使い。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:マスク・ザ・ブリキ
種族:人形種
特性:ブリキでできたプロレスラー。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:マスク・ザ・カブキ
種族:人形種
特性:ブリキでできた歌舞伎役者。
--------------------------------------------------------------
なんか変なのもいるけど多種多様なブリキ人形がいる。
それが数千体もいる。数の暴力ってレベルじゃないぞ!
まぁ、うちのメンバーにはあんまり関係ありませんけどね。
普通の冒険者なら数の暴力とその数の多さに苦戦どころかブリキに呑み込まれていくだろう。
でもあいにくながらこちらには、素早さの高いミスト、百発百中のカシス、広範囲火魔法のクリスがいる。
ブリキのおもちゃたちは攻撃力も防御力も低い。要は当てればいいのだ。
ミストが素早く動き回って次々と撫でるようにブリキたちを斬る。
カシスが二丁合わせて12発の弾丸でブリキたちを撃ち抜いては間髪入れずリロードしてまた12体倒していく。
そしてクリスが詠唱を完了させると、通路全てが炎の海に包まれる。
もちろんミストとカシスは後ろに下がっている。
相性抜群だった27階はあっという間に攻略できた。
しかし、相性が良かっただけで普通は攻略できないと思う。
いくら攻撃力が低いからと言って、数百体がほぼ同時に襲い掛かってくる。
広範囲攻撃(主に魔法)を使おうにも、その数百の攻撃をしのがなければいけない。
おまけに目の前の集団を倒しても、次から次に湧いて出てくる。
体力的にも持たないだろうなぁ・・・休もうにも小部屋にすら密集してたし。
「こ、こんなにあっさりと27階を踏破するなんて・・・!」
「ありえないッス・・・」
新参二人は相変わらずの驚き顔だったけど気にせず28階へ進む。
28階はまた通路が大きくなっていた。
しかし、群生する植物たちが通路を狭く感じさせる。
ちょっとめんどくさかったので、除草剤を風魔法と水魔法を駆使して散布する。
鬱蒼と生い茂っていた植物がどんどん枯れていく。
自分で作った除草剤とはいえ、我ながら半端ないな。
--------------------------------------------------------------
基本情報:
個体名:地球ジェットPRO
特性:女神特製の除草剤。
一吹きでサハラ砂漠が生成されるほどの威力。地球では使うのを封印した。
--------------------------------------------------------------
ディアが興味深そうに見てたけど、どちらかというとレームの分野だ。
死の概念を凝縮して、植物専用の即死魔法を作り上げて、地球のホームセンターで売られている除草剤に混ぜている。
ただでさえ地球人が作った除草剤は効果が抜群なのに、死の概念なんて付けちゃったものだから、とんでもない代物になっている。
神話時代にも除草剤は造ったことあるんだけど、現代人が作った除草剤のほうが威力があるってどういうことなんだろうね。
除草剤が活躍した。
-------------------------------------
ブックマーク感謝です♪
まだまだ精進していきたいと思うので、
感想や評価を頂けるとすごくうれしいです。




