第54話 ダンジョンを攻略してみた結果18
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宝箱で手に入れた『マサヨシ』はとりあえず無限収納にしまって26階へ降りる。
半分を過ぎたこともあって、26階からはさらに難易度が上がるらしい。
というのも、攻略者が25階までは5組ほどいるのだけど、26階と27階は1組しかいない。
しかもその最後の1組も28階に挑んだまま帰ってこなかったという。
「あれ・・・ディア・・・ここは?」
26階への階段が終わる直前、レームが目を覚ましたようだ。
「ディア、説明頼む。」
「了解ッス。」
手短に経緯の説明をディアに頼む。
26階からは普通の通路も広くなっているようだ。
すでに目の前には巨大なトカゲのようなモンスターがいた。
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基本情報:
個体名:タイガーサウルス
種族:恐竜種
特性:虎のような顔をした恐竜。
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特筆すべき特性はまったくないのだけど、巨体とそれに見合った高い攻撃力が恐ろしい。
入って早々こんなのを相手にする必要があるとは・・・正直なめてたわ。
いきなり巨大な尻尾をたたきつけてくる。
咄嗟に回避するミストとカシス。
しかし、このままではクリスとディアとレームが取り残されてしまう。
『ミニマモン』の簡易結界ではとてもではないが、この攻撃は耐えれそうになかった。
「さっき調整したときに簡易結界もグレードアップさせておけばよかった・・・!」
尻尾を受け止めるために両手を掲げる。
クリスも結界を張って補助してくれる。
どうやら最初からそのつもりだったらしい。
しかし、多重詠唱で二重に張った結界は呆気なく砕かれる。
どんだけ威力があるっていうの・・・!
たたきつけられた尻尾を受け止める。
足元にはクレーターのような穴が出来上がる。
あまりの衝撃に少しくらくらする。
回避したミストとカシスが左右から攻撃する。
それと同時に両手にずっしりと感じていた重量が軽くなった。
くらくらする頭のせいでその意図に気づくのに時間がかかった。
「・・・ッ!全員退避ッ!」
ミストとカシスは気づいて大きく距離をとる。
しかし、階段を背にしている私たちは距離をとることができない。
タイガーサウルスが今度は巨体を回転させて尻尾を横に薙ぎ払ってきた。
今度は受け止めずに『ミカエル』で斬り刻む。
「おりゃりゃりゃりゃーっ!!」
神速で細切れにしていく。
斬り刻まれた尻尾は遠心力で外側へ散らばっていく。
「GYAOOOOOOOOOOOOOOO!!」
あまりの激痛にタイガーサウルスが悲鳴(?)をあげる。
これで広範囲への攻撃はできなくなっただろう。
それどころか激痛と尻尾がなくなったことでバランスが取れなくなったようで、ヨタヨタとふらついている。
追撃にミストが足を、カシスが目を、クリスが満遍なく魔法で攻撃する。
最初こそ苦戦したものの、一度挽回してしまえば呆気なく倒すことができた。
「すごいですわ・・・」
感嘆の声が『ミニマモン』のほうから聞こえてきた。
ディアの説明を受けつつ、戦いを見ていたようだ。
改めてお礼を言われて、思い出したので再度レームにも帰るか進むか確認をとる。
レームもやっぱり戻るより一緒に進むことを選択した。
レームにも簡単に『ミニマモン』の操作方法を教える。
そして二人になぜそれぞれがトラップの効果を把握できるのかを教えてみる。
「・・・というわけでディアが物理系のトラップを、レームが魔法系のトラップがわかるのです。」
「あー・・・」
「言われてみれば、こう・・・売られているマジックアイテムや装備が物足りなくて改造したくなるときがありましたわ。」
なんとなく心当たりがあったらしい。
「『ミニマモン』を自由に改造してみていいから、やってみてごらん。」
面白いことになりそうなので、『簡易結界』の出力を上げたりはせず、すべて任せてみることにした。
授けを使って、無限収納を使えるようにしておく。
「わ、わかりましたわ。初めてなのでうまくやれるかはわかりませんが・・・」
「頑張ってみるッス!」
さっそく二人がどう改造するか話し合い始めた。
どう改造されるのか楽しみでしょうがない。
さて、改造は二人に任せて、先に進もう。
通路が広くなっている分、出現するモンスターは巨大なものが多かった。
通路の半分ほどに広がっている角を持った鹿や水晶のような甲羅で魔法を反射してくる亀、死神の鎌を持った羊など、いろいろな動物が現れた。
透明になって忍び寄るカメレオンが背後から『ミニマモン』に乗っている二人を襲おうとしていたけど、『自動迎撃システム』によって駆逐されていた。
次の階への階段がもう少しというところで、程よい時間になったので今日は休むことにする。
いつものように小部屋に入って、『ベルフェゴール』を設置する。
土魔法で入り口をふさぐのも忘れない。
ちなみに探索PTは『マモン』を使ってもらっている。
快適さでは『ベルフェゴール』に負けるものの、ちゃんとした『自動迎撃システム』や各種機能によってそれなりの快適さと完璧な安全性を持っているため、普通に一晩過ごすより全然マシだ。
初めて『ベルフェゴール』に入ったディアとレームが絶句していたけど、『ミニマモン』を遠隔操作に切り替えて、気にせず風呂に連れていく。
さーて、どんな反応をするか楽しみだ。
ディアとレームを『ベルフェゴール』に招待した。
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