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クジで決まる転生ギフト~火災で死んだ俺だけが仲間を救う側だった~  作者: たま


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4話 魔物の大群

数ある作品の中から本作をお選びいただき、ありがとうございます。

拙い部分もあるかと思いますが、最後までお楽しみいただければ嬉しいです。

4話 魔物の大群


夜の森に、異様なざわめきが響いた。

「……おかしい、いつもより多い」エレナが杖を握りしめる。青い瞳が光る。

「一体、どれくらい?」リュウが手のひらに炎を集めながら尋ねる。

「村を覆い尽くすくらい」

森の奥、闇の中から何百もの影が蠢く。ゴブリン、狼型の魔獣、巨大な蜘蛛。全ての目が光り、牙を剥いていた。

「来るぞ……!」

リュウは村の入り口で構える。村人たちは怖がって家に閉じこもるしかない。だが逃げるわけにはいかない。

「私も行く」エレナが前に出た。水の魔力が手元で波打つ。

最初の衝突。ゴブリンの小隊が飛び出してきた。リュウは風の刃で切り裂き、火球で追撃する。エレナは水槍で次々と突き刺す。

だが次の瞬間、数十匹の魔獣が一斉に森から湧き出す。「くそ……増えすぎだ!」

リュウは一瞬判断し、三属性魔法を準備する。「風・水・火……一気に行く!」

彼の手から巨大な渦巻きが生まれる。炎が渦に包まれ、水が圧縮され、風が高速で回転する。目も眩むような光と音。

「トリニティ・バースト!!」

渦巻きが魔物の群れに突入し、次々に吹き飛ばす。木々が折れ、地面が裂ける。村人たちは窓越しに息を呑む。

だが、まだ全てではない。闇の奥から、巨大な影が現れる。

「ヴァルディス……」エレナが呟いた。

闇の中、黒い鎧を纏った魔族が姿を現す。全身から闇のオーラが溢れ、魔力の波動が周囲の魔物を狂わせる。

「ふふ……面白い、異世界の勇者か」その声が村全体に響く。「力を見せてもらおう」

リュウはエレナと視線を合わせる。「……一緒に行くぞ」二人は前に踏み出した。

黒鎧の魔族が闇の槍を振りかざす。その瞬間、リュウは全力で風の刃を放つ。エレナは水壁を展開し、村人を守る。

激しい攻防が村の入口で交錯する。魔族の槍を避けながら、リュウは火球を連続で投げる。闇鎧の魔族は冷笑し、闇の盾で防ぐ。

「まだ甘い……!」闇の力が増幅され、地面が裂け、魔物がさらに増える。

リュウは決断した。「このままじゃ……村が壊滅する!」

彼は深呼吸し、三属性魔法の真骨頂を使うことを決意した。風で高速移動、水で範囲制御、火で破壊力を極限まで高める。

「——次の一撃で、決める!」

その瞬間、空気が震え、森が光に包まれた。リュウの三属性魔法が全てを巻き込み、村の前に立ちはだかる魔物の群れを押し流す。

爆風が収まったとき、目の前には——焼け焦げた森と、無傷で立つリュウとエレナの姿。

「……勝った?」エレナが息をつく。

「一時的に……でも、奴らは逃げていった」リュウも汗だくで頷く。

その背後、黒鎧の魔族の影が森の中に消える。「ふふ、これからだ……」

リュウは村人の安堵の顔を見る。だが胸の奥に、あの声が再び響く。

仲間を救え——

二人は無言で視線を交わす。この戦いは、まだ序章に過ぎない。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

少しでも楽しんでいただけたなら、

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