断章・ほのか日記(5月30日)
5月30日
昨日パパが作ってくれたおうどん。
食べ終わった後に何か追加で作っていたので
なにが出てくるんだろうとは思っていたのだけど。
「ほら、日崎家特製『冷製おでん』だぞ~。
こっちの味噌だれをつけて食べるといい」
朝から蒸し蒸し暑いなぁ、ってところに出てきたのが
この日崎家特製『冷製おでん』だった。
おうどんのスープにちょっと手を加えたおつゆに
大根やたまご、ちくわやはんぺんにお魚のお団子などを付け込んで
一晩じっくり寝かしたものなんだって。
パパ特製のお味噌だれというのをつけて食べる。
素材を生かした上品な味わいと味噌だれのこってり感の競演!
おでん自体はひんやりあっさりした味わいなのを、
味噌だれのコクが支えながらも引き立てる。
言われるままにいりごまというのを混ぜてみたり、
からしという黄色いのをつけてみたり(これは口に合わなかった)
色々な食べ方を楽しませてもらった!
そういえば買ってきたのにおうどんに使ってない食材があったなぁ?
って思っていたのはこの為だったみたい。
初めて食べたトマトソースも冷やしパスタにしてたし、
どうしてこう一つの料理から色んな料理が出てくるんだろう?
「あぁ、そりゃ単なる生活の知恵だよ。
料理って手間がかかるからな、一つの物だけ作る、って言うんじゃ
作業効率考えるとコストに合わないんだよ。
だからちょっと量を多めに作ったり、
別の料理にも使える料理をメニューに加えたりして
次のご飯の準備に少し楽できるようにするわけだな。
先の用意があるってことはその分余裕ができるから
さらにその先の事を考えたり、手間をかけたものを用意したりする
時間が作れるだろ?」
聞いてみてなるほど、なお話だった。
きっとパパのお嫁さんになるにはこういう技術もいるんだろう。
というかいっそパパにほのかのお嫁さんになってもらった方が
断然早いかもしれない!
そう思って、
「ねぇ、パパがほのかのお嫁さんになってもいいのよ?」
って聞いてみたら、
「…………俺、ほんとは主夫希望なんだよなぁ。
外で働くより家事がしたい…」
とぼやいていた。
主夫というのは奥さんの代わりに家事する人、要はお嫁さんらしい。
わたしがパパのお嫁さんになれそうにない時はパパをお嫁さんにしよう、
そう決めた。
……だって私、お料理でパパに勝てる自信ないんだもん!
そう言ったら、パパが悲しそうに
「そっかぁ、俺、ほのかの手料理って地味に楽しみにしてたんだけど、
無理かぁ……残念だなぁ」
って本気でがっかりした顔になったの!
これって将来はわたしをお嫁さんにして毎日ご飯作ってねってことだよね!
ようやくパパがわたしにデレてくれた(人間は惚れてもらえるとそういうらしい)!
ハードルは高いけど頑張る。
今日もお仕事についていったんだけど、
昨日みたいにパパをロリコンにするための調査は止めにした。
昨日散々変な警告が出るところに移動しちゃって、
その度にパパに怒られたんだ。
自分で勝手にいじって壊しちゃったら大変なことになるし
仕方がないので「ゴーグル」って検索と、「WAKI辞典」って
辞書サイトって奴で気になる単語を片っ端から調べることに。
ここならよっぽど変なことしない限りはういるす?に引っかからないみたい。
まずは操作に慣れて、知識を増やして、それからだね!
ロリコンで思い出したけど、パパは別に若い子は嫌いじゃないらしい。
「パパはほのか相手だと興奮しない?」
って聞いたら
「何度も言うけどな?
流石に6歳児相手に興奮する奴はただの変態だぞ?」
と困り顔でそう答えつつ、
「まぁ、だからって若い女の子が相手ならわかんないけどな。
自分の娘相手に興奮するかっていわれたらNOと言いたいとこだけど、
それなりに成熟した身体に対して全く反応しないのも異常だろうし。
その時が来てみなきゃ分からん」
って言ってくれた。
絶対脈ありだよね!
きっとほのかが大きくなったらパパは我慢しきれなくて
ほのかにいっぱいエッチなことするはずっ!
で、罪悪感でいっぱいになって、たっぷり『業』を…うふふ♪
そんな期待に胸膨らませるわたしを怪訝そうに見ながらパパは
「そもそも日本は比較的若い奥さんには寛容な土地柄だったんだよな。
東北とかだと早婚は結構多かったって聞くし。
大体さぁ?女性が安全に出産できる年齢はある程度早い方がいいんだし
後期高齢者社会とか言いつつ女性の社会進出やら権利やらに目が行きすぎて、
育児出産に関する義務やら責任やら結構蔑ろだと思うんだよなぁ。
男は子供産めないんだからさぁ?
育児の平等とか社会的地位の平等とか、言いたいことは分かるけれども、
女性ってば自分たちの存在そのものが社会構造の土台だって事を
理解してくれてるのかなぁ?って不満はあるんだよな。
……って言っても男の側の意識にも未だに大いに問題があるから
偉そうなことは言えんのだけど」
「問題?」
「そ、幼な妻に対してあれが出来ないこれができないって虐待してみたり、
年齢差から来る意識の差を理解しないで色々押し付けしてみたり、ね。
本来自分の周囲の友人たちが謳歌している青春と、
別の形の生き方をするわけだからさ?
望むにしろ望まないにしろ理解はあるべきなんだが、
男の側って往々にしてそういう理解がない事が多いんだよ。
……まぁ、それだけ生活を維持するのがきついって側面もあるんだけどな。
母子家庭に対する社会保障は結構手厚いわりに、
父子家庭とかに対しては結構厳しいし。
そもそも子供欲しくないって親は増えてるしなぁ」
と、よくわからないことを言っていた。
人間の女の人は、子供産むの嫌なのかな?
女しか子供産めないのに変だよね?
社会的地位とか育児の平等とか、何の事だろう?
「むずかしくてよくわかんない」
そう言ったらパパは今は分からなくていいんだって言ってくれた。
ただ、
「性差は生まれた時から存在するもので、そもそも平等なわけがない。
別々の生態なんだからね。
男は女の人を妊娠させるための生き物だし、女の人が妊娠している間
護るのが役目みたいな部分もある。
そういう生態なんだ。
生物としての根っこがそういうものである以上、
声高に平等を訴えたり性差別を非難したりってのはある意味では
ナンセンスなんだよ。
差別と区別の取り違えとでもいうのかね?
男女が同じ社会で生活していく以上、その辺は割り切っていかなきゃ
辛いだけなんだけどな、どっちの側も本能的な部分の抑えはきついんだし」
だけど、とパパは続ける。
「集団生活をする以上、本能のままに生きる事は
集団、組織を破壊することにもつながる。
集団が大きくなるにつれて個は抑圧されていくものだからね。
だからこそ集団では協調性、順法精神こそが尊ばれ
本能的な個の意志の発露は嫌厭される。
エロは本能だ。
ほのかもあんまりエロいことばっかり調べたりしてると
大きくなってから集団からはみ出ちゃう事になるかもよ?」
そう言ってパパはポンポンと私の頭に手を乗せる。
うぅ、真面目な話かと思ったらどうやら釘を刺したつもりみたい!
わたしがエロいんじゃなくてパパをエロくしたいんだもん!
でもでも、そう言ってもきっとパパは笑って聞き流すんだろう。
ぐぅ、そうに決まってるっ!
力をつけたらこの身体、パパ好みの年齢に変化させられないかなぁ?
18歳くらいの身体なら、お風呂でパパが襲ってくれるかもしれないよね?
わたしに夢中になって呆けたパパの顔、想像したらドキドキしちゃうなぁ。
あ、パパから襲ったらお巡りさんに捕まっちゃうんだっけ?
うーん、それは困るから対策考えとかないといけないかも。
勉強すること一杯だ!
頑張れほのか、おー!
……やっぱり誰かに見られてる。
魔法で精査しようにも、今の私の力じゃ無理だ。
下手にこっちの手の内を探られるよりは
我慢して使わないでおこう。
おうちに帰ったらパパに相談しないといけないかな。
次は9日の予定




