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27(完結)
今年も庭にパウゴの実が成った。
みずみずしさはないが、今のルウィーシアにはちょうどいい味だろう。ルウィーシアは一息つくと、書きかけの手紙から顔を上げ、庭に面した窓から海を見た。夕暮れの海は何十年経とうと変わらず、燃える炎のようだった。
パウゴをかじる。苦みと渋みのある味だった。
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初版:2017年2月12日(コミティア119にて頒布)
再掲連載:2021年2月1日
再掲連載終了:2021年2月25日
雨天然
『ルウィーシアと祝福の島』、これにて完結でございます。
2017年に初めて作った本の一つでした。自分では感慨深い作品となり、また手にとってくださった方々からもあたたかい感想も沢山頂きました。良い思い出でした。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。




