Ep:99 質問
「ライト~!ブルート~!どこだ~!?」
ダギルはそう声を上げながら、二人の居る筈の無い本部の中を探し回る。
「どこ行った…?」
ライトとブルートの二人が居ない事にダギル達が気付いたのはついさっき。いつも通り会議室を借り、未だ正体の分からない敵の対処について話し合う筈だったが、いつになってもライトとブルートが会議室に現れなかったのだ。
「どうだ、見つかったか?」
ダギルは、ライトとブルートを探す他の三人と合流し聞く。エル、アカネ、アオイの三人は同時に首を横に振る。
「二人共、どこ行ったんだろう…?」
エルは呟く。
「これだけ探して見つからないんだ…本部の中には居ないと考えるのが妥当だろう…」
アオイは、いつもの様に小さな声で呟く。
「そうですね…会議を忘れて出掛けているのか、どうしても外せない用事ができたのか…将又…」
アカネは幾つかの候補を上げる。
「敵に捕まったか…忘れてるのは無いだろうな。ブルートはともかく、記憶力の良いライトが忘れるとは考え難い」
「後者も無いだろう…彼奴が捕まったなら、赤髪が居ない説明が付かないし、何より此奴がここに居る…」
アカネの言葉に、ダギルとアオイが続けて言う。
「じゃあどこに…?」
「分からない。兎に角今は、二人が帰って来るまで予定通り会議にするか」
「了解しました」
エルの呟きにダギルが答え、アカネが言った。
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王都のどこか、薄暗い路地の奥。ヘルツとクロウヴは並び立ち、目の前に跪く二人の男に言う。
「面倒だが、Kを援護しろ。我らが主の命令だ」
「流石に魔王の力でも、KとXth二人の計三人には勝てないでしょ」
二人の男は、他のNo.sと同じ様なローブを身に着けている。しかし、違う所が二つ。袖の部分にある金色の線が一直線では無く、まるでXの文字の様に交差している事。ヘルツの前の男は赤、クロウヴの前の男は緑の基本色のローブを身に纏っていた。
「行きなさい。火炎の、旋風の」
「御意…ッ!」
火炎の、疾風のと呼ばれた二人の男は同時に言い、そしてそれぞれの魔力と共にその場から姿を消した。
「そろそろディアさんにも声を掛けないとっすね」
「あぁ。だが、容易にQは出せん。あれは、反抗する者の中で唯一我らの真の目的を知っているからな…」
そう言い、ヘルツは空を見上げた。
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僕は、カップに入った紅茶の最後の一口を飲みきる。
「さっきからあまり浮かない顔をしているが、何かあったのかな?」
机を挟んで反対側に座る剣聖様はカップを口の辺りまで持ち上げ、僕の顔を見ながら言う。
「僕達が想像している中に、敵と思しき強者が二人居ます。一人は騎士団の団長、もう一人は剣の達人です…」
僕は覚悟を決め、剣聖様に向けて顔を上げて言った。
「剣聖様、貴方はどっちですか…!?」
剣聖様は、僕の質問に動揺一つ見せず、さっきまで変わらない表情で口を開いた。
次回百話だ…折角始めたし、活動報告で何かしようかな…?




