表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
98/310

Ep:98 確認

 ようやく王宮を超えた頃、既に太陽は真上まで昇っていた。剣聖様に言われた時間はお昼過ぎ。少し急がないといけない。少し歩く速度を上げて、無心で暫く歩いた。


やがて、王都の中心の屋敷が立ち並ぶ地域へと着いた。この地域のどこかに剣聖様の屋敷がある。地図は持って来たけど、始めて来る上に入り組んでいてよく分からない。


「ここどこだ…?」


僕は呟き、地図と正面を交互に見ながら目的の屋敷へと向かう。そして、ようやく剣聖様の屋敷を見つけた。


「これが剣聖様の屋敷…」


大きな鉄柵の門の前で、僕は見上げながら呟く。周りの屋敷と比べても、一際豪華な造りの御屋敷。僕は門を押し開けて、玄関扉の前まで進んだ。ノッカーを三回叩き、返事が帰って来るまで待った。


少しして扉が開き、中から剣聖様が出て来た。


「やぁ、よく来たね。疲れたろう?取り敢えず上がりたまえ」


「お邪魔します」


僕は少し警戒しながら、それを悟られない様に中に入った。広い玄関は吹き抜けになっており、二階から見下ろせる造りになっていた。


「談話室まで案内するよ。付いて来てくれ」


そう言って剣聖様は奥へと進んで行く。僕もそれに付いて行く。幅の広い廊下を進み、宣言通り談話室に通された。


「少し待っていてくれ。紅茶を淹れて来る」


「ありがとうございます」


剣聖様はそう言って部屋を出る。僕は部屋の中を見回した。特に怪しい物は見つからない。部屋を照らす光を入れる窓の外には、花壇の花が見えた。


少し待って、剣聖様が戻って来る。その手のトレイの上には紅茶の入ったカップと、お皿に乗ったケーキが二つずつあった。


「このケーキはつい最近できた店のものなんだ」


説明しながら剣聖様は紅茶とケーキをトレイから下ろす。


「このケーキ、凄く高いんじゃないですか?」


僕はふと疑問に思った事を口にする。


「まぁそれなりにね。私も食べたかったから良いんだよ」


「そうですか…」


剣聖様が座り、僕は紅茶に口を付ける。


「さて…いきなり本題に入るのだが。ライト君、国王陛下が君に牙を剥く存在だったのは確かなんだね?」


「はい。始めは僕の質問に対して「味方だ」と言って居ました。でも、その場に居たアオイが鎌を掛けると、一転して敵だと言いました」


「そうか…同じ英雄の血を引く者として残念な限りだ…」


剣聖様はそう言って溜め息を吐く。


「そして、毎回の様に突然フードを被った女が現れると言うのも本当かい?」


僕は頷いて答える。


「その女は魔力も出さずに突然現れたり消えたりするんだったかい?」


「はい。高速移動でも無く、瞬間移動でもありませんでした。本当に突然目の前に現れて…」


「分かった。私の方でも調べてみよう。陛下の事も銀髪の女の事も。力が必要な事があれば、何でも言ってくれ」


「ありがとうございます」


僕は剣聖様にそう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ