表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第五章 切札編
152/310

Ep:152 煙幕

「そういう事じゃねえんだよ…!」


ブルートはクリスの言葉に呆れていた。


「ここに現れた化物について、何か知ってる事は無いですか?


僕はクリスに聞く。


「さぁ、オレはその化物は見てないからさ」


その答えに僕は溜め息を吐く。


「へぇ、意外にまだバレて無いんだ」


突然入り口の方から声がし、僕達は同時に声がした方に振り返る。そこには、目の下に雫型の模様が入った、僕達とあまり変わらないくらいの男の子が立って居た。


「誰だ!?」


この機巧都市に一番詳しい筈のクリスが言う。それを聞くに、機巧都市の人間じゃ無い事が分かった。


「そんなに警戒しなくても。ボクはJoker(ジョーカー)だ」


Joker(ジョーカー)…?」


「お前…!トイフェルの仲間か…!?」


ブルートがJoker(ジョーカー)と名乗った男の子…いや、男に言った。


「やだなぁ、仲間じゃ無いよ」


そう言うJoker(ジョーカー)の瞳には、全く生気を感じない。


「ボクとトイフェルは利害が一致しただけ。彼はボクに興味が無いし、ボクは彼に興味が無い」


「だとしても僕達の敵には変わりない…!」


僕はそう言って剣を抜く。


「なるほど、敵意を見せる訳か…」


そう言うとJoker(ジョーカー)は何処からともなく小さな球を四つ取り出した。Joker(ジョーカー)はそれを床に叩きつける様に投げた。


「なっ…!?」


「何だ!?」


ブルートとクリスが驚いて声を出す。叩きつけられた球は破裂し、中から煙が昇って来た。それは建物全体を覆い、僕達の視界を遮る。


「じゃ」


Joker(ジョーカー)の声がすると、僕とブルートの間で風が起こった。


「うわっ!?」


クリスの声も聞こえた。


「クリス!?」


ブルートが声を掛けても返事がない。


「ライト、外に出るぞ!」


そう言ってブルートは入り口の方に走った、と思う。僕も煙の流れを辿って外に出た。


「ブルート…!」


声が聞こえ、前を見ると、Joker(ジョーカー)腕に首を掴まれているクリスの姿があった。ブルートが、クリスを助けようと前に出る。


「ちょ~っと待った~それ以上近付くとボク諸共爆発するよ?」


そう言ってJoker(ジョーカー)は朱い球を一つ出す。


「この…!卑怯な…!」


「卑怯?誉め言葉だね」


Joker(ジョーカー)はそう言ってもう一つの球を出す。それはさっき煙幕を出した白色の球だった。Joker(ジョーカー)はそれを振り上げる。僕は、その瞬間時間を止めた

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ