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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第五章 切札編
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Ep:153 停止

 時間の止まった世界で、僕はJoker(ジョーカー)の姿を確認する。クリスを捕えている手に朱い球を持ち、振り上げた手には白い球を持っている。僕はクリスをJoker(ジョーカー)から引き離す。そして、振り上げられた手から白い球を取り、朱い球と交換した。ブルートの所まで戻り、爆発に備えて魔法防壁を張った。


素早い炎(ラピッドフレ)…?」


ブルートは踵から炎を噴き出し、Joker(ジョーカー)に肉薄しようとする。だけど、直ぐにクリスが居なくなった事に気付いて止めた。


「ん?」


Joker(ジョーカー)はクリスが居なくなった事に気付き声を漏らすが、もう遅い。僕が交換した球は投げられ、地面に叩きつけられた。その瞬間朱い球が爆発し、爆風が魔力防壁に吹き付けた。


「え?は?え!?」


クリスは状況が読めないと言う様に驚く。


「ライトお前…」


「うん、そう」


ブルートが考えている事は何となく分かった。段々と黒い煙が晴れて行く。これでJoker(ジョーカー)は倒せたと思っていた。しかし、黒い煙の間から、人の影が見えていた。


「駄目か…!」


ブルートも影に気付き呟く。


「ゴホッ…!ゴホッ…!何が起こったんだ…?」


煙の奥から声が聞こえる。咳込むような声とは裏腹に、Joker(ジョーカー)の影は微動だにしない。


「ちょっと待てよ…!急にオレ移動して…!?」


クリスは未だに戸惑っている。


「ブルート、説明お願い」


「お、おう…!」


「クリスが吹き飛ぶくらいの威力の筈の球が、何で効かない…?」


僕はJoker(ジョーカー)に聞くような、独り言のような事を言う。地面も黒焦げにはなっているけど、大きな損傷は見られなかった。


「知りたい?」


若気るJoker(ジョーカー)の言葉に、僕は小さく頷いた。


「良いよ、教えてあげる。この球は、ボクが生み出した魔法の塊。ボクの意思に応じて威力や能力を変えられる」


そう言ってJoker(ジョーカー)は薄い青色の球を出す。僕は構え、時間を止めた。そしてJoker(ジョーカー)の背後に回った。時間の流れを元に戻す。


「それだとしても、僕はお前を倒す…!」


僕はJoker(ジョーカー)の首に目掛けて剣を振るう。その瞬間、Joker(ジョーカー)は手に持った球を地面に叩きつけた。すると、Joker(ジョーカー)の姿が、僕の前から消えた。


「ほっ…!」


突然僕の隣からJoker(ジョーカー)が現れ、僕は脇腹を蹴られる。体勢を立て直し、ジョーカーの方を向きなおすと、僕はアサルトショットの構えを取った。


「アサルトショット!!」


その瞬間、僕は無属性の魔法弾を大量に連射した。

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