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白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
143/310

Ep:143 抵抗

「貴様!何をしている!?」


騎士の言葉に驚き、ふと我に返ると、僕の左腕に注射器が刺さっていた。トイフェルはその注射器の中身を僕の体の中に注入する。


「おい!離れろ!」


その声と共に、騎士がトイフェルに近付くのが目に入る。しかし次の瞬間、トイフェルは青緑色の魔法の剣を出し、騎士の首を薙いだ。そして、僕の体の中に注射器の中身が全て入り込んだ。


「うぐッ…!?」


僕はようやく注射器を引き抜き、トイフェルの手を払う。


「もう遅いさ…!君の体の中にはエルの血が入った…!」


そう言ってトイフェルは僕の顎を掴み、目を合わせる。その瞬間、僕の意識は吸い込まれるように消えた。


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 気が付くと、また真っ暗な空間に居た。


『また来たのか…人間…』


その言葉に驚いて振り返ると、そこには魔王、ディザストが居た。


「ケントニス様…」


僕は思わず呟く。


『遂に我の力も取り戻されつつある。後は我が肉体だけだ。それまでの間、貴様の身体を借りるぞ…!』


その瞬間、僕の意識はディザストに持って行かれそうになる。


「させない…!」


僕は意識を強く保ち、ディザストに乗っ取られそうになるのに抵抗する。


『何…!?』


「そっちが学習するって言うなら、僕だって学習するんだ…!」


そう言って僕は、自分に伸ばされたディザストの手を払い除ける。そして、その意識を抑え込んだ。


------------------------------------


 僕は意識が戻った後、直ぐにトイフェルに向かって拳を突き出す。


「なっ…!?」


トイフェルは咄嗟に時間を止めたのか、僕の前から姿を消した。


「はぁ…!はぁ…!」


僕は息を上げ、その場にしゃがみ込む。騎士の血の匂いを嗅ぎながら、少しの間息を整えると、僕は報告するために急いで螺旋階段を駆け上った。

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