表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白銀の忌まれ血  作者: 影乃雫
第四章 剣聖編
138/310

Ep:138 碧玉

 アカネとアオイはヘルツに切り掛かる。しかし、それは容易く受け流された。


宵刀流(よいのとうりゅう)、月光の断…」


暁刀流(あかつきのとうりゅう)、陽光の断!」


二人は同時に言い、ヘルツに向かってカタナを振る。ヘルツは二本のカタナに対して一本の剣で受け流す。アカネとアオイは間合いを開けた。


「お前達は碧玉を知っているか…?」


ヘルツは言う。


「知っているが、それがどうした…?」


アオイはヘルツの言葉に答える。


「碧玉って何…?」


エルはアカネに聞く。


「東方の宝石の事です」


「碧玉は様々な色に変わる…緑にも赤にも黄色にもな」


すると、ヘルツはフードを取り、その白銀の髪を露にする。


「我ら碧竜騎士団は碧玉の様に様々な色に変わる。正義の白にも、悪の黒にもな」


「何だと…?」


No.s(ナンバーズ)の一部は碧竜騎士団の団員だ」


「なっ…!?それは本当ですか!?」


アカネはヘルツの言葉に驚き、大きな声で聞き返す。


「本当だ、この場で嘘を吐く理由が無い」


「幾ら団長だからってそんな事を…!」


エルは呟く。


「何も知らずに国王を守る為に我が騎士団に入った者も多い。だが、全てが白い訳では無い」


「そんな人の心を踏みにじる様な事を!」


アカネはヘルツに向かって言う。


「そんなのは偽善者の戯言だ。他人に押し付けるな…」


ヘルツはそう言うと、一拍置いて言葉を続けた。


「そんなに言うのなら、一騎士団長としてお前達の相手をしてやろう」


その瞬間、ヘルツの髪が根元から色が変わり、白銀から朱赤の様な色に変わった。


「今の私はヘルツでは無い。碧竜騎士団団長、ハーツ=カルトだ」


「知った事か…宵刀流(よいのとうりゅう) 秘技の壱、雲心月性、秘技の弐、鏡花水月、奥義、月神月読…!」


アオイがそう言った瞬間、その姿が消える、次の瞬間、葵色の残像と共にヘルツ、否、ハーツの後ろにアオイが現れる。ハーツは咄嗟に振り返り、現れたアオイに剣を振る。しかし、残像の胴を斬るのみで、アオイ本体には傷一つ付かなかった。


「遅いな…」


その声が聞こえた瞬間、再びハーツの背後に現れる。ハーツは、反応は出来ているものの、決定打になる攻撃を繰り出せない。アオイは攻撃せず、誰の目にも止まらぬ速度でハーツを翻弄した。


暁刀流(あかつきのとうりゅう)、暁光の閃!」


目まぐるしく右往左往するハーツに向かって、アカネは一気に肉薄する。


「秘技の壱、旭日昇天!」


アカネはそう言ってカタナを振り上げた。その瞬間、黒い影と共にハーツの姿が消えた。


「なっ…!?」


アカネは居なくなったヘルツを探して周りを見回す。しかし、その影からハーツが現れ、アカネに剣を振り下ろした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
script?guid=on
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ