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少年漫画はどうやって生き残る

漫画は基本的には同人的世界よりも商業的世界が引っ張っている。その商業誌は、児童誌、少年誌、青年誌、少女向け、レディースなどと、性別や年齢別で明瞭に区分けされていた。少なくとも僕が少年だった頃、昭和末から平成初頭にかけてはまだこの枠は崩れてはいなかったともう。


当時は、携帯電話は普及していなかったし、スマホなど当然存在さえ想像できなかった時代。通勤通学中の時間つぶしは雑誌や新聞であった。生徒は少年誌で、学生は青年誌でおっさんになると新聞か週刊誌が定番だった。記憶が定かではないが、そのうち学生や社会人1,2年目でも少年誌を読むようになり、それがみっともないという記事が新聞に載ったよう記憶している。やはり社会の認識でも年齢が上がるにつれ、それにふさわしく雑誌が変わるべきという認識があった。各社も当然それに従って作家や作品を分けていたと思う。


それが上にも書いたように崩れてきた、少年誌に馴染んだ読者がそのまま、年齢が上がっても少年誌を読むようになったのだ。一方携帯電話の普及それに続いてスマホの普及は、間違いなく漫画雑誌の売上に影響を与えたであろう。雑誌を読むという習慣のない新たな層が誕生した。その結果、各社はその時いた読者層を大事に保存しつつつ、新たな層も取り込むという戦略にならざるをえない事となった。


さて、そんな努力は関係なく、読者から見れば、作品はより面白くなり続け無くてはならない。それもこれまでに十分その漫画の表現手法に慣れている層からの要求である。彼らは、漫画とスマホを天秤にかけれるのだ。出版社は受けて立つ以外、生存する方法はない。


この頃もう一つの漫画への圧力が加わりだす。「なんとかの謎」的な書籍のヒットである。年齢層が上がってしまったことに関連する流れであろうが、漫画など少年向けであった作品の良く言えば掘り下げ、平たく言えばいちゃもん付けの本がヒットするようになった。もともと一部のオタク趣味として同人的にあった分野であるが、それが何かの拍子で商業ベースになったのだ。


これらの自然な流れで、漫画はより新しい表現で、より破綻のない複雑なストーリーが求められるようなった。少年誌でもである。

入門的でもないし、容易でもない、一見さんお断りな少年漫画ができてしまったように思えるのだ。


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