金曜のこと
今話タイトルは「金曜のこと」です。
年齢設定が変わった理由がでてきます。
次の週の金曜日。放課後。
「みんな、この間の件だけど、考えてきてくれたかな?」
悠はだいぶ楽しみにしているらしく、心なしか声が弾んでいるようだ。
「僕と美樹は参加だ」
「あたしと夕日も参加させてもらうわ」
美樹と呉葉は、夕日を挟んでだが、大分仲良くなっている。
「呉葉ちゃん、楽しみね」
「美樹ちゃん、た、楽しみよね」
呉葉は答えに躓き少し声が裏返ったが、胸を叩く真似をして咳き込んだことにした。
「呉葉、無理しなくていいよ。僕たちはやっぱりやめておこうか?」
「いえ、せっかくの美樹ちゃんと仲良くなれるチャンスよ。みすみす逃す手はないわ」
「あれ? 呉葉って怖いの苦手だったっけ?」
「いや、これはそういうのに真っ先に飛びつくタイプだよ悠くん。忘れちゃった?」
忘れたの前に、旧知といってもあまり会ったことがなく、この四月で実に五年ぶりの再会だったのだ。当然、性格なんて把握しているはずがない。そう、正直に言うと、
「あれ? そうだったっけ?」
呉葉が困っていた。
その後、話し合いは順調に進み、夏休みに行くことになった。
その日は姉弟の両親が出会った、ちょうど同じ日である。
みなさん、なんで年齢設定が変わったかお分かりでしょうか?
なんのことか分からない方のために説明しますが、「五月の出来事」にて、投稿当初は高校二年の設定でした。(どこかの後書きか前書きに書いたと思いますが……)
が、ちょっと思うところがありまして、年齢設定が変わりました。その理由がやっとお目見えな今話でした。
ええと、今話の補足は……。
約二週間経って、だんだんと仲がよくなっている美樹と呉葉ですね。
あと、昔から知っているといっても、頻繁に会っていたわけではない双子と悠です。
今話文字数は、空白改行含むで497文字、含まないで470文字です。
活動報告で『短いから文字数書きます』って書いちゃいましたからね。きちんと報告です。
次話タイトル(予定)は「双子 家にて」です。
ようやく出番がやってきました、思わせぶりなあの人がやっと登場です。2013.3.24 2:35