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5-3 狂信の始まり、第一の歌の初鳴き
め続けている。
これより、純白を捨てる。
禍々しい黒が、この身を包む。
泥の中で、光昭はその一部始終を見ていた。恐怖があった。崇拝があった。どちらが勝っているか、もはや自分でも分からなかった。ただ、目が離せなかった。離してはいけないと思った。この人から離れたら、自分は何者でもなくなる気がした。
こうして、普通の巫女服を纏った少女と、彼女を護ると誓った青年の純粋な物語は、黒川の森の惨劇によって決定的に塗り替えられた。
『二本松少年少女親衛隊』の数え歌が、この日初めて、森の空へと響き渡った。




