黒い霧に輝く光 第22話
久しぶりの投稿になりました、前回の投稿から1ヶ月経ってしまいました、いや…すまない本当にすまないと思っている。
正直に言って…2作品目に力を入れたかったし、バトルシーン書くのめんどくさいなぁ、と思い後回しになっていました。
本当にすみません、今後は1週間に1回、いや…2、2週間に1回は必ず出します。
「ダークエルフのミサリヤ、呼ばれて飛び出ました」
目の前にいる女性はそう答えた、黒い髪をして耳が尖っていて、何故か宙に浮いている、ダークエルフそう言っていた
と言う事は、もしかしてこの人は顎門が呼び出したのか、あいつ人すらカートにできるのか、と言うかこれ誘拐だろ。
「大丈夫?」
「あ、はい…」
いや、大丈夫じゃないな、これどうするどうするどうする…こうなったら死ぬのを覚悟で突っ込むか。
だが突っ込んだらどうなる、確実にこの人も巻き添えで死ぬぞ、だったらせめて別方向に逃げて顎門達になんとかしてもらうしかない。
『グルルルル』
ドン ドン ドン バチバチバチバチ
主の足音が止まり、その代わりのように電気を貯めるような音が聞こえる、やばい確実に死んだ…
「ミサリア!作戦通りにやれ、アイスはそのから氷の魔法を…」
「できるかぁ!!無茶言うなピ」
「おやおや、主人の頼みすら聞けないのですか」
「うるさい、まずお前のせいで身動きが取れないんだよ」
なんであの2人は揉めてんだ、と言うか作戦てなんだよ。
「仕方ない、仕事だけはする…シャドウミスト」
ミサリアはそう言いながら腕をクロスさせる、すると周囲に黒い霧が発生し、周囲を黒く染めた。
「…ミサリア」
「わかってる、そんなに言うな、ほら君ちゃんと握ってて」
そう言いながら右手を差し伸べた。
「…………」
「早く」
「いや、握ってどうなる」
「ハァァァ、説明するのがめんどくさいし、だるいし…」
「わかった、握ればいいんだな」
めんどくさそうな感じを出している、ミサリアの手を握る、すると周囲の空間が突然歪み始め、気づくとそこは地上ではなく空中にいた。
「…え?…ええェェェ!!」
俺の体は地球?ここ地球なのか、まぁそれはどうでもいいとして、この星の重力に従って落下していた、しかも俺の下には主がいた。
「なに考えてんだあいつ、本気で殺す気か」
そう叫びと暗闇から顎門の声が聞こえた。
「安心してください、黒い霧の中にいる時に食うダメージはミサリアが代わりに受けます」
「代わりにダメージを受ける」
つまり俺が決めろって事か、メイさんの鉤爪は奪われているし、多分顎門は自分の手を汚したくないだけだな
食べ郎は拘束状態、で逆に俺は動けて、主に取られていない、魔法の指輪がある、なるほど…この中じゃあ、俺しかいないのか。
…と言うか代わりにダメージを受けるって、それは大丈夫なのか、だけどやるしかないよな、どうせこの状態だと落ちるしかない。
「やるしかないのか、めんどくさい」
俺は当たりをキョロキョロ見渡し警戒している主の背中に飛び乗りる、すると主は暴れ出し、背中に電気を流した
だが、電気の痛みはなかった、だけどその代わりに黒い霧の向こうから、叫び声が聞こえる…
「早く決めないと、どうせ狙うなら…脳天だな」
暴れる主の背中を走り、頭に生えている毛?髪の毛かこれ…だけど髪の毛にしては硬いな、ハリネズミの針並みに硬いぞ
まあ、その髪を掴み、頭に指輪をはめている指を押し付ける。
「サンバースト」
指輪は赤く発光を始め、その指輪からオレンジ色ににた魔法陣が浮かび上がり、その魔法陣から眩い光と共に光線が放たれる。
『ガガァァァ!!!!』
「危ね!!」
主はより一層暴れ出し、俺は振り払いられ、飛ばされる、そんな俺をメイが空中でキャッチした。
「ソラ大丈夫」
「なんとか」
メイはバランスを整えて着地する、それと同時に黒い霧が晴れ、暴れ狂う巨大な主は頭から思いっきり倒れ込んだ。
「ありがとうミサリア」
「チィ、当たり前のようにやらすけど、痛いのよこれ」
「わかってる、だから後で美味しいもの食べさせてやるって言ってるだろ」
「私は安い女じゃない」
「はいはい、わかったから」
顎門はそう言いながら手を前に出し、握りしめる動作をする、それと同時にミサリアの体は青く光だし、カートに戻る。
「お疲れ様す、先輩」
「お前な…お疲れ様じゃないだろ、死ぬかと思ったよ」
「まぁまぁ、アギトの作戦のおかげで倒せたんだし」
俺は後ろ振り向く、そこにはグッタリと倒れる、ギドル・アルケミックの姿があった、至る所が血だらけで、エリがあったところなんて、酷いことになってる。
だけどなんとかなったんだな。
俺はため息をこぼしながら、心底喜んだ、1番最初の依頼がこれか…先が思いやられるな、今度は簡単な物にして欲しい。
そう思った。
バチバチ




