孤独な人生
カンカンカンカンと踏切の甲高い声が鳴り響く。
ほとほとと道を踏むだけの作業。
ただ今日は運が悪かっただけ。
キィィィィィィ!っと急ブレーキをかける音がぼんやりと聞こえる。
それは段々と近づいてきてついには私の目の前まで来ていた
あ、死んだな、私。
我ながら短い人生だった、少しの後悔と安心でそのまま目を閉じた。
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―――ここはどこだろう、確か私は…
「!おはようございまーす!第一号さん♪」
…このあからさまに嫌な感じの少女は誰だろう。私の知ってる人(二次元)だとBBのような小悪魔系後輩な気がする。
「…誰。」
「わー、酷い。まぁでも、ナビゲーターとしては名乗っておかないといけませんね!
私はVictoria System Navigation Program
長いのでヴィスナとお呼びください!」
…うん、全くと言って意味不明だ。色々情報処理するべく質問してみることにした
「…色々質問するけどいい?」
「はいはい!どうぞ!」
何から質問しようか…色々聞きたくてまとめてなかった。
「じゃあとりあえず1つ目の質問。
私は死んだはずだけど?」
「えぇ、死にました。ですが…」
…?何か問題事でもあったのだろうか?
「…死ななかったんです。」
「…は?死んだのに死ななかったってどういうことだ!?矛盾してない!?」
「いや、確かにあなたは電車に轢かれて死にました。しかし、その魂は電車が過ぎ去ったあとまたあなたの肉体に戻ってしまったのです。」
なるほど。つまり言うと魂が何かに引っ張られて肉体に押し込められたと。
「…じゃあ二つ目の質問。
何故私は今ここにいるか、だ。あそこで死んだならあそこにいるはずでしょ?」
「言ったでしょう。死んだのに死ななかったって。だから死んだ人間があそこで立ち上がったら…あとはもうお分かりですよね?」
…うん、少し考えればわかる事だった。
人は異分子を徹底的に潰す特性がある。あの時私が生きていたならきっと警察やら呼ばれて即牢獄行きだっただろう。
「それで、現在の位置、でしたか?
…天」
それは嘘だというかのように相手を睨みつける。これは現実世界だ。脳がなければ、肉体がなければ体感することなど適わない。
この世界にファンタジーなんてものは無いんだ。怪奇はあってもファンタジーでは無い。それは今までの私で証明している。
「…はぁ、わかりました…ちゃんと真実をお伝えしますよー。
ここは、人間解析機関Victoria System Facility…です!」
…あぁ、なんか噂してたな。なんでも死体が消えるだとか。それに巻き込まれたのか…
「他に質問はございませんか?ないのでしたら…」
「3つ目。朝聞いたあのノイズはここの人がやったもの?」
「…?ここの人間にそんな無駄な行為をした者はいませんでしたよ?」
…一体なんなんだ、胸騒ぎがする。死ななかった時点で面倒事に巻き込まれているのは確定だがさらに面倒事が増えそうだ…
「4つ目。…質問ではなく要求だが。これ以上面倒事に巻き込まれる前に家に帰りたい。」
「無理です。」
真顔で即答された……ショックを受けている場合ではない。
「それはどうして?」
「言えません。」
…まさか私を解体とかする気じゃないだろうな?別にいいけども。
…はぁ、仕方ないな。まぁ大人しくついて行くとするか。
「質問はもうありませんよね?
ではとりあえずこれを。生きてここに来たのはあなたが初めてですから。」
そう言われてキーカードらしきものを渡された。背面にはCと書かれている。
「それはVSFの区画交通許可証です。
背面の示す文字までの区画が行けるようになってます。
Fから始まってAまで、Cなら…研究室までは行けますね。」
なるほど、ふむ。…あれ?これ私も参加させられる系?人間のために働きたくなんかないんだが…
「ではご案内しますね?社長の所に。」
薄気味悪い笑顔を浮かべ誘うヴィスナ。
嵐の前の静けさみたいでなんとも言えない。
あぁ、でも、つまらない日々は終わるのか。
それなら、まぁ満足できるかな




