アリアの“野菜スープ治療”発動
シャルロッテの魔力が乱高下しているのを見て、
アリアはため息を一つ。
アリア
「よし、もう強制的に整えるわ。
ルチア、厨房借りる!」
ルチア
「はい、お嬢様!」
――数十分後。
食堂に、やさしい香りがふわりと満ちていた。
鶏の旨みに野菜の甘みが溶け込んだ、落ち着いたスープ。
アリア
「はい、まずはこれ。野菜と鶏の“魔力安定スープ”。
糖分で乱れた魔力の波をならすのに最適よ。」
シャルロッテは眉をひそめ、
“野菜”の単語を聞いただけで若干の拒否反応を見せる。
シャルロッテ
「わ、わたくし……普段、野菜など……飾りでしか……」
アリア
「飾りじゃないの。飲むのよ。」
観念したようにスプーンを取るシャルロッテ。
恐る恐るスープを口へ――
シャルロッテ
「……あら? 意外と……悪くなくてよ……?」
周囲のメイドたちが顔を見合わせて、ほっと笑う。
数分後。
シャルロッテ
「え……? 魔力の……揺れが……止まった……?」
「身体が……軽い……? なにこれ……楽……」
「えっ、どうして……? 甘味じゃないのに……?」
アリアは腕を組み、ドヤ顔。
アリア
「それが普通なのよ。」
シャルロッテ
「ふ、普通……?」
アメのステッキを落としそうになるほど、
シャルロッテの価値観がガラガラと音を立てて崩れていく。
メイドたちはくすくす笑い、
“陥落早すぎでは?”という視線をアリアにむけた。
アリア
(やっぱりこの世界、基本の健康状態が低すぎるのよ……)




