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5/10

:コンビニ

暦が進んでいく

さみしい夜が短くなったことに安堵している


つい一ヶ月ほど前は

気を抜くと雪が寒さとともに気持ちを深く閉じ込めたり

といったこともあったけれど

もうそこまでのことにはならないはず


四月は苦手だ、とキミが言って

僕が理由を聞かないからキミは言わなくて


あたたかくなったよろこびと花粉症の疲れと

新たな出会いへの期待と

期待どおりにならないもどかしさと


―コロッケ買ってあげるからさ、そんなこと言わないで


僕が言うとキミはもうすっかり上機嫌で


―アイスもたべたいな


なんて、そんなことを


―まだ、はやいんじゃない


―先取りだよ


春の淡い光が、アイスを見つめるキミの後ろ姿に眩しい


振り返ったキミは、幼い子どものようで

僕は笑いをこらえながら見つめるしかなくなる





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