第42話 〜帰ってきた〜
バンッ!!
急にドアが開く大きな音がした。
「喜べ! オレが帰ってきたぞ!」
「うぉっ! びっくりした~」
セロが帰ってきた。 最悪だ。
「どうだった?」
「フッ。 聞いて驚くな?」
セロがポーズを決め始めた。 なにかすごいことでもわかったのか!?
オレは少し期待していた。 少しだけだけどね。
「何もわからなかった......」
オレとセリカとペトラは顔を見合わせた。
まぁ、なんとなくわかってたけど。
あぁぁー!! 結局調査に行かないとだめなのか!?
「いやだな...」
「でも誰かがやらないと...」
「そうだな。」
「はぁー。 明日行くか...」
「そうね。」
「なぁ。オレが帰ってきたんだぜ? 晩ごはんくれないのか?」
......あ、セロの分完全に忘れてたぁ!
「えっとですね...」
なんか今日量が多いと思ったら... セロの分も混ぜて食べてたのか。
「セリカさん。説明を...」
「えぇ!?」
セロが悲しそうな顔になって言った。
まだ何も言ってないのに。
「オレには自分でご飯を作れと...」
違う! 作ったのは作ったけど、食べちゃったんだよ!
「ごめんなさい... 食べちゃいました...」
ああぁぁぁ!! 言っちゃったよ!
「...そうか! ペトラがそう言うなら良いや!」
は?
なにいってんだ? セロ...
まぁ、謎だったけど、無事解決できてよかったな。
「ユウキ! 俺の最高傑作の料理だ! 食べてくれ!」
なんだって? ちょうど小腹が空いてきたところなんだ! ラッキー!
「わかった!」
オレは自信満々に食べてくれと言っていたセロを見て、美味しいのかな? と、 期待していた。
言うまでもないが、オレはこのあとめっちゃ吐いた。