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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
68/281

68~魔獣だって木に違いない~

いつもお読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、集落の修復のために拠点にいます。


朝は寒くなってきた。

目が覚めても寝てる場所から出るのが億劫だ。

でもやらなきゃいけないことがある。

いつものようにメイちゃんが来て、サカイさんがご飯を食べて、一日が始まる。


集落のこと。

冬に備えるための家の補修。

集落は30件ほど家があるんだけど、その中で使っているのは半分くらいかな。

倉庫も製粉所も修復しないといけないな。

全部の家の修復をしていけば、もしも誰かが移住してきても大丈夫なはず。

井戸も、どうにかしないといけないよね。

凍らないと思うけど、井戸も家の中に入れたい。

…井戸必要かな?

水のスライム核石と炎のスライム核石で、家の中のことは何とかなるよね?

自分の魔力通せば使えるようになるし。

サカイさんだけじゃなく、ほかに錬金術が使える人いないとだめか。

壊れると困るものね。

スライムもいっぱい捕まえないといけないんだよね。


「メイちゃん、シツジローくん、スライムって冬に近い今でもいるのかな?」

「拠点にはたくさんいます。プラント母さんが食べています」


シツジローくんは、拠点にいつも行っているから知っているのね。

ああ、そうか。

プラント母さんからもらってくればいいかな。

足りるかな?


「また冒険者組合に依頼を出しますか?」

「ああ、そうね。前の時って100だっけ。500くらいほしいよね。メイちゃん、依頼してきて」

「かしこまりました」

「期限は一週間で・・・大丈夫かな?」

「今の時期ですと特に森に多く生息しているようです。すぐに集まると思います」

「それじゃお願いね。依頼料は前と同じでいいかな」


メイちゃんが家を出る。

私も拠点に行くか。


拠点は雨が降っていた。

秋も深いからか、肌寒い。


プラント母さんは相変わらず外にいるけど、キドナもその木の中にいる。


「プラント母さん、スライム核頂戴」


触手が家の外の一角を示す。

スライム核が積まれてる。

プラント母さんは知っていたのかな?私がスライム核を必要としていると。


「ありがとう、プラント母さん。後、キドナはまだ子供だから、風邪ひかないように、家に入るように言ってね」


成長魔法をかけて、スライム核をもらっていく。

雨の中の作業は嫌だな。

集落に使う木の伐採は明日でいいや。

今はスライム核石を作らないとね。


質のいいものを作るには、たくさんの核を使う。

なのでこの量では集落の家をカバーするほどの数はできない。

それでも各10個はできたと思う。

思った以上にプラント母さんのくれたスライム核の量は多かった。

スライム食べつくさないでほしいな。


久々に魔力を使うと、眠い。

拠点の部屋に戻り、ベッドに寝転ぶ。

ああ、眠い。

雨の音が心地いいな。


朝の目覚めは、久しぶりの拠点。

メイちゃんがここでも何事も変わらずに部屋に入ってくる。


「ああ、おはよ。どのくらい寝てた?」

「お目覚めですね。二日ほどでございます」


二日か。

思ったよりは寝てなかったな。

外は晴れているようだし、今日は集落の修復のための伐採だ。


「メイちゃんとシツジローくんにも手伝ってもらうからね。後、シリウスたちも」

「準備はできております」


さすがメイちゃん。

できる女は違うわね。


秋空は、気持ちよく晴れている。

でも拠点から一歩森に入れば、見えないよね。


「今日はみんなに木を伐採して持って帰ってきてもらいます。太さはできるだけ太いもの。長さも必要です。後、近場ばかりだと困るので、広範囲で伐採してきてね」


魔獣狩りではないので、シリウス、しーちゃん、ベヒーは、それぞれ私、メイちゃん、シツジローくんとくむ。

ウーマとプラント母さんとキドナは不参加だ。

大き目な空間魔法が施してある背負子を持たせて、いざ出発。

私の相方はシリウスだ。


『ご主人、木というのはこの辺りのものなのか?それとも、プラント種か?』

「プラント母さんの子供じゃなければ、プラント種でもいいよ」

『わかった』


そうだよね。

別に魔物の木だっているわけで、そのほうが木としての性質がいいんだよね。

でもこの森のプラント種って、母さんの子供たちがほとんどじゃないのかな。

プラント母さんの子供たちは友好的だしな。


『大丈夫だ、ご主人。区別はつく』


それならよかったかな。


しばらくうろうろしながら、いい具合の木を引き抜いて、空間魔法で収納する。

シリウスが攻撃している木の魔物も収納していき、お昼過ぎになった。


「一度戻ろうか」


シリウスの先導で、拠点。

私は方向音痴だからね。


拠点にはメイちゃんもシツジローくんも帰ってきていた。

広い場所で収納してきた木を出している。

半分くらい木の魔物だね。

プラント母さんの子供たち以外にも、まだこんなにいるんだね。


「加工しないとね」


木材加工のスキル魔法。

・・・ものすごい時間かかった。

建築素材になったけど、眠いよ。

もうだめだ。


「あとは・・・よろしく・・・」


シツジローくんかメイちゃんが部屋に運んでくれるよね。

寝よう。


お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しております。

夕方になると暗くなってきましたね。夜が涼しくて過ごしやすいです。

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