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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
52/281

52~蛍狩りはじまる~

いつもお読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、寝てるほうが多いですね。

今回も前回同様短いです。

おはよう。

朝は起きたよ。

今?昼前だよ。

二度寝したからか、時間の感覚がないんだけど。


ご飯はメイちゃんが作っているから問題ないし、何故か、借りているこの家のダイニングに、ジャムさんが来てて、サカイさんと談笑しているのもどうでもいい。

メイちゃんのご飯が目的なんだろうけど。


「シツジローくんと運営さんは?」

「お目覚めですか、お嬢さま。シツジローは、デュースさまとダンジョンに向かわれました」


メイちゃんがお茶を入れてくれる。

それを飲みながら聞いても、まだ目が覚めない。

寝ててもいいかな。


「で?サカイさんとジャムさんは何しに来たの」


サカイさんは違う家を借りているはずだ。ジャムさんの好意でな。


「師匠とメイさんが留守番だとシツジローさんに伺いましたので、護衛です」

「必要ないけどね」

「わかっておりますとも。だけど一応です。後、もしダンジョンに行くようなら、案内するように言われてます」

「今日は眠いから行かない」

「わかりました」


また部屋に戻って寝ることにする。

大あくびだ。

蛍なんて夜に見るものなんだから、昼間は行動したくないよ。


またひと眠りしたら、いつの間にか夕方だった。

どうやら冒険者たちが帰ってきているようだ。

シツジローくんと運営さんも帰ってきたようで、外の馬車で拠点に戻らされて、入浴させられてから家に招き入れられたという。

メイちゃんはきれい好きだからね。


「どうだった?ダンジョン」

「そうだな。ダンジョン化はほぼしていないが、魔物は活性化しているといったところだ。蛍は中にいるようだが」

「討伐はしてこなかったの?」

「ダンジョンの中にいる分には、巨大化していないようなんだ」


どういうことだろう。

外に出たとたんに大きくなるのかな。


「ダンジョンが意志を持ち、大きさを制御しているのだと思うのだが、ダンジョンの内側にとどめておくことがまだできないようだ」


ダンジョンとしてはまだまだ出来損ないなのだろうな。


「で、そのままにしてきたと?」

「これも流れだ」


そうだった。

運営さんは手だししてはだめなのだった。

中にいるうちでは見つけられないだろうな。


「夜には外に出てくるよね?」

「出てきて作物を荒らすのだろうな」


そうか。

やっぱり暗くなってからか。

それなら行くかな。

でもこの辺りって、畑ばかりの平原だったような気がするけどな。


「森の入り口近くに岩壁があって、そこに洞窟ができていた」

「つまりそれがダンジョン化しているということ?」

「そうだ。何らかの形でホタルを取り込んだことにより、進化したと考えられる」


なるほどね。

洞窟探索してきた冒険者たちはもう家で休んでるし、私は動き出すか。


「案内して」

「いいだろう」


メイちゃんとシツジローくんを家に残し、運営さんの案内で歩いていく。

そう遠くなく、洞窟のある森の端までついた。


なぜか明滅している光で明るい。

よく見ると、巨大な蛍が浮いていた。


「うわあ・・・」


幻想的とかじゃなく、気持ち悪い。

二メートルはありそうな蛍が、木々や草を食んでいるのだ。

森も食べつくされそうだわ。


「切るかな」


この大きさなら切り捨てられるし。


さやから抜いて一閃してみる。

蛍が半分に切り裂かれ、虫の体液が降り注いできた。


「ぎゃー!」


きもちわるい。気持ち悪い。キモチワルイ。

なんなのこれ。


「う・・・うんえいさん・・・」


虫汁が気持ち悪いよー。


「当然の結果だな」

「ううう・・・やる気がなくなった」


気持ち悪いの嫌だよ。

虫なんて、殺虫剤巻きたいよ。

とりあえず、お風呂入りたいし、帰ろう。


「一応切り倒した証拠をもっていかないのか?」

「触りたくない」


憮然とした顔で言えば、運営さんの呆れた顔だ。

仕方ないじゃない。

虫が気持ち悪いんだもん。


「魔力で育った異世界産だからな。いい素材になる。君の代わりに持っていこう」


あきれ顔の運営さんが、先ほどのきられた蛍を収納した。

虫汁はなくなっている。

ああ、気持ちわるかった。

対策、考えないとね。

今回の冒険者は、男女関係なくいるけど、女性冒険者は、虫が苦手じゃないのかな。


「高位冒険者になるくらいだ。そんなこと言っていられないだろう」


そうか。

そうだよね。

ゲームとは違って、ここは現実だ。

冒険者たちは虫だって切り捨ててきたはずだ。

経験積めばいいんだろうけど、やっぱり虫は嫌いだな。


対策は明日にでも考えよう。

お風呂入って寝るに限る。

悪夢を見ないといいなあ。


戻って私はお風呂のために拠点へ。

運営さんはジャムさんのとこによるらしい。


虫汁落として、やっと人心地だ。

暖かいお茶をメイちゃんに入れてもらって、寝る。


「おやすみなさい」


明日こそは!

虫汁かからないようにしよう。


つたない文章をお読みいただき、ありがとうございました。

毎週水曜日、更新させていただいてます。

頑張って続けます。

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