306~羊毛で他にも作る~
ナナがいじけてる。
最初にナナに羊毛の着ぐるみをあげなかったから。
いつも優先されてるものね。
でも、ナナ用にも作ったのだから許してほしい。
「ナナ、プラム郷のみんなの分も作ろうか」
「むー」
「冬が来ても、みんなが寒くならないようにってね」
「ナナ、寒くない」
確かにナナは、獣人だから、毛皮だものね。
あまり寒くないそうだ。
でも、にんげんは、寒いのよ。
私は寒いのも暑いのも嫌だわ。
いつも着ているマントが、ちょうどよい温度にしてくれるけど。
すごいよね。
もっとゲームの中で狩っておけば良かったかな。
「ナナが作ったの、みんな着たいと思うんだけどな。ナナのご家族とか」
「・・・むー」
お、もう少しか?
「着ぐるみだけでなく、コートとか作れるから、今年の冬から、みんな暖かく過ごせると思うんだよね。おじいちゃん、おばあちゃんたちも、すっごく喜ぶんじゃないかな?」
「よろこぶ?」
「ナナが作ってくれれば、みんなとっても喜ぶよ」
「ならつくるー」
良かった。
機嫌治ったみたいね。
ちびっこのこういうところは疲れるわ。
「でもナナひとりでみんなのぶん、たいへん」
「そうだね。みんなにも作ってもらおうか?錬金術の練習にもなるし」
「うん。ナナは、おとーさんとおかーさんのぶんつくる」
「お兄ちゃんにも作ってやりなさいよ。あと、ジューノさんのお子さんの・・・お友達になった娘にも作ってあげれば喜ぶと思うよ」
「うん!」
完全に治ったみたいね。
こうしている間も、何故か羊毛増えるしね。
少しでも減らしたいわ。
冬まではもうすぐ。
それまでには作り終えたい。
子どもも増えたしね。
風邪とかひかないのはわかってるけど、暖かく過ごしてほしい。
プラム郷、病気での亡くなる人をゼロを目指す!




