298~あれ?もこもこ?~
会議所でぬいぐるみを作っていたら、ダンゴローさんに呼ばれた。
メリノーポップを世話してくれているから、養牧場だ。
目の前の広いところに、メリノーポップが・・・。
「いや、なんで?」
今いるメリノーポップは、最初の親羊を入れて6頭。
本来なら間違ってないわね。
毛から生まれたものは増えない。
それも間違ってないはず。
「いーち、にーい・・・」
ナナが数えてる。
数えなくても6頭ならすぐにわかる。
いや、違う。
増えてる。
今いるメリノーポップは20頭。
いや、なんで?
「どこかから買ってきた?」
「紛れ込んできたのかと・・・」
ああ、それなら・・・
急に6頭が14頭も増える?
そんなに集団が、一日二日で紛れ込む?
ここ、森がすぐにある何もない集落だよ?
原因はすぐにわかった。
ボスがやってきて、ダンゴローさんに説明。
野生のメリノーポップだそうだ。
しかも、毛で増えていないもの。
ボスの仲間たちが連れてきたのだそう。
「たくさんいるうちの数頭だそうです」
森の奥にはメリノーポップがたくさんいるのだそうだ。
知らなかった。
気が弱いというのに、森の奥に住んでいて大丈夫なのだろうか。
「メリノーポップは、毛玉となってしまうと、ほかの魔獣に襲われませんから」
知らなかった情報だ。
ああ、でもこれで、どれが一番最初のメリノーポップなのか、見分けがつかないな。
おとなしく毛刈りさせてくれるのかな?
「もこちゃーん」
ナナが突進していく。
いやいやいや。
ナナ、それ違うんじゃ?
と思ったら、そのメリノーポップが嬉しそうにナナと戯れる。
ナナ、すごいわね。
こちとら増えたメリノーポップの区別なんてつかないわよ。
「とりあえず、ここに馴染んでくれるのかしらね」
思い思いに草をはみ、えさを食べているようだけど、どうなのかな?
「一応、すべての毛刈りが終わっています。どのメリノーポップも、まだ増える段階ではないようですので、しばらくはこのままかと思います」
それならいいけど。
たった6頭だけでも、倉庫はいっぱいだったし、人手が足りないよね。
ここは早急に考えないと。
考えることが増えてる気がするけど、ジャムさんに丸投げしようかな。




