~ エピローグ アルトとリリー ~
エピローグのため、短めです。
では、どうぞっ!
以上が、聖豚アルト=バイエルンと、その生涯の伴侶となるリリー=オルブライトとの出会いだ。
この後も、二人の人生には様々な困難が押し寄せるんだが、二人で手を取り合って幸せに暮らしたらしい。愛に種族なんか関係ない。それどころか、言葉すらいらない。……ロマンチックだろ?
さて……みんなも知っての通り、『共鳴の真珠』を異性に贈るという行為は、プロポーズを意味する。
「あなたの側にいることで、私は一番輝きます」だとか、「あなたが私を一番輝かせてくれます」だとか……甘ぁい意味があるんだってさ。……はぁ、先生も相手が欲しいよ。
そこっ! 笑うんじゃない!
んんっ! さて、……アルトはこの風習を知らなかったはずだ。豚人族……当時のオークは、森の中に生息していて、我々の文化と接したことなどほとんどなかったんだから。そして、それをリリー嬢も分かっていたはずだ。
どういう想いで、『共鳴の真珠』を渡したんだろうな、リリー嬢は。
もしかしたら、プロポーズの意思なんかまるで無くて、ただもう一度、アルトに会うための手段として『共鳴の真珠』を渡したのかもしれない。
でも……その後の彼女の人生を見ると、やっぱりプロポーズだったんだと思う。相手に伝わらないことを承知のうえで、それでも彼女は誓いを立てたんだよ。一生、アルトの側で輝くことを。
ちなみに……だ。
今では当たり前になった、結婚した夫婦は、左手の薬指に指輪をつけるという風習。これの起源が、アルトが薬指に付けた『共鳴の真珠』だったりするんだ。どうだ? 少し、歴史を身近に感じられるだろ?
それにしても……アルトはどうやって、リリー嬢の顔を治したんだろうな?
実は、当時リリー嬢の顔を診断した医者の文献がいくつか残っているんだ。それを見る限り、リリー嬢の顔の火傷は、現在の技術をもってしても治すことが出来ないほどひどかったらしい。
アルト自身は、「スキル」という力を使ったと説明しているけれど、そもそも「スキル」ってなんなんだ、という話になってくる。アルト以外で、「スキル」を使った人物なんて歴史上誰もいないんだから。
ちなみに一番有力な説としては、アルトにしか使えない強力な魔法のことを、彼自身が「スキル」と呼んでいた、というものがある。
だけど……魔法が苦手な種族である豚人族が、果たしてそんな強力な魔法を使えたのだろうか、という疑問が残る。それは現実的ではないという反対意見もまた有力なんだ。
まさにミステリーだろ? さすがは大賢者、だな。
さて! 時間だ。
今日の授業はこれで終わり。次回はこの続き……どうやって、アルトと人間達が交わっていくのか。それを解説する予定だ。しっかり予習して来いよ?
それじゃ、今日は終わりっ! お疲れさん。
物語全体の一章にあたる部分がこれにて終了です。
いかがだったでしょうか?今後の展開に期待してもらえるような出来になっていれば幸いです。
さて明日より一週間、ストックを書き溜めたいと思っています。お待たせすることになってしまい、申し訳ありません。
公募もあるので、新連載も……これは出来ればの話ですね(;'∀')少なくとも半期末の今、新連載に突入するのは止めておこうと思いますww
それでは、次のお話でお会いしましょう。
香坂蓮でしたー。




