第99話「吟遊詩人が王城に!!トラブルメーカーだもの。」
高級な宿での朝食を終えた俺はお嬢様と話していた。
「ずるい!私も帝都観光したかった!!」「買い出しのお手伝いをしていたんですよ!それより。お土産です。」
お勉強用のインクが切れないマジックアイテムの羽ペンだ。鉛筆とかシャーペンは無いがこういうのがあるのかと驚いた。
「ふーん、、、まっ、まぁありがと。」
嬉しそうだ。可愛らしい。さーてそろそろ目的を教えてくれよ、、、。
「あっ。ゴールド君、今から王城に向かいますので。一応お付きとしてお願い致します。」
旦那様は貴族との会談だって。で、お嬢様は王城を歩き回ってくれとの事だ。
挨拶回りって訳じゃないのか?まぁ、家に引きこもってたら悪い噂とかたちそうだしね。
因みにミストレア、俺、アクジキがお付きとして一緒にいるそうな。退屈しのぎにもなりそうにない。
まず一行は貴族街から王城に向かう。
この帝都では一般市民の市民街、貴族達の貴族街、そして貧民街、冒険者達の広場街と別れている。
「シュバルツ公爵家のカノン、シュバルツよ。」
「はっ!!どうぞお通り下さい!!」
門番も顔パスだな。流石貴族令嬢。
にしてもでかいなー!!正直入る機会があるとは思わなかったわ。
RPGだと勇者なら入れるんだが俺は吟遊詩人だしなぁ、、、
「お嬢様様。王城に部屋が用意されていますのでそちらにどうぞ。」
こうして一行は部屋へと向かう。王城は尋常じゃないぐらい広くて貴族達は屋敷以外にも一時的な居住スペースや会議室に使ったりする者もいる。
王族は奥の方にいるので間違えて遭遇するなんて事は無いらしい。
まぁ俺達は公爵家一行なのでペコペコする必要が無いのは楽だな。おっと。部屋についたみたいだな。
「こちらが部屋になります。後は自由行動になりますがくれぐれも騒ぎは起こさない様にお願い致します。」
おもいっきし釘を刺された。しらんねん。トラブルがあっちからくるから僕は悪くない。
「お嬢様!王城を探検しましょうよ!その後は帝都観光に行きましょう!最後にはギルドに時間の余裕があれば行きたいですね。」
おおっぴらな予定をたてた。まぁギルドは個人的に行きたいがお嬢様も行きたいだろうし。
「分かったわ!じゃあ、まずは王城探検ね!!」
「王城なら訓練場等はどうでしょうか?公爵家の人間なら上級騎士の訓練を見れますよ?」
俺もお嬢様も文句なしだ。ギルドの人ばかり見てきたが騎士は強いんだろうか?
村にいた時に聞いた話だと魔法も使えるし、盗賊位なら倒せるらしいし、強そうだなー。
「お嬢様、ゴールド君。ここが上級騎士達の訓練場です。」
騎士達の視線が俺達、、、、いやお嬢様様に集まる。まぁ公爵家の令嬢だからな。
その内の一人。10代前半?と言った所の青色の髪のイケメンが話し掛けてきた。
「これは。カノン様。このような所に足を運んで頂いて恐縮です。」
知り合いなのだろうか?あれ?お嬢様は友達もいないし、家からほとんどでないって聞いたけど?
「上級騎士だけあって中々ね。まぁゴールドには敵わないけどね!」
ここまで清清しいフラグがあっただろうか、、、
「この場で見慣れないのは君一人。君がゴールドかな?」
あぁ。絡まれた。流そう。
「吟遊詩人のゴールドです。お嬢様の護衛の真似事もやっております。以後お見知りおきを。」
心の中ではさっさと忘れろと本気で思う。
「吟遊詩人、、、だが実力は本物なのだろう?もしよければ手合わせ願えないかな?」
結局トラブルは避けられぬ運命であった。




