第94話「実力試し!?ははっ!チート無双してやんよ。」
貴族依頼を受けたつもりが実力テストを受けさせられる事になった俺なのです。
「分かりました。確かにこの見た目ではよく侮られてしまうんですよね、、、」
「ははっ!妙に素直じゃねぇか。いいぜ?かかってこいよ!!」
ここはギルドの修練場。ギルドの冒険者達は噂話ばかりで実際に実力を見たことの無い俺に興味があるらしく多くの観客が来ていた。見学スペースは二階もあるよ?流石に公爵家が治める都市のギルドだけあるね。
「俺はあのガキに銀貨1枚!」
「馬鹿かお前?アイツは吟遊詩人として雇われたんだぜ?所詮はお嬢様のお守り程度の実力だろ?」
「噂を聞いてねぇのか?サイクロプスキングとゴブリンキングを仕留めたらしいぜ?」
「おいおい。雷獣の槍もいたんだ。Bランクならお零れだろ?俺はガードマンに銀貨2枚。」
様々な意見が飛び交う。よく俺は賭けられるが大穴扱いはいつも通りだ。
「盛り上がっちゃいましたね。」「ふん。軟弱者など気にする必要は無い。」
「では、審判はこのナツルギが務める。勝負開始!!!!」
俺とガードマンの勝負が始まった。正々堂々とは言ってないな?
「必殺!!!」「何!!!」
相手は構える。隙だらけだぞ?はい。ソニアの煙玉。あと7個だ。
「こしゃくな!!」「馬鹿正直なんですね?」
さっそく煽る。後はとどめだ。さぁ、チートよ!俺に力を!!
「イマジネイション、デストロイナックル!!!!」
霧が晴れ、ガードマンは吹き飛び壁に叩きつけられる。ピクリとも動かない。勝負ありだ。
「しょっ!勝負あり!!。勝者ゴールド!!」
ワァァァァァア!!!!歓声が響き渡る。俺はガードマンの治療をしなければ。
「彼の者に癒しを与えよ。ヒーリング。」
動かない、、、えっ!!まさか、、、。
「大丈夫だ。その者の鼓動は潰えていない。君が傷を癒したし放置していればいずれ目を覚ます。」
「よかったぁ、、、。マジで本当に。」
俺は内心ホッとしていた。これで死なれたらクビだろう。冒険者資格は剥奪とはいかなくてもランクダウンしかねないし、悪い噂も流れかねない。
「侮っていたが君はBランクの器では無いね。ランクアップを申請してみたらどうかな?」
「今はいいです。吟遊詩人ですからね。」
その言葉に軽く驚くもそうか。と頷いた。
それから一時間。ガードマンが起きるのを待った。その間他の冒険者に話し掛けられたがナツルギに追い返されていた。まぁ依頼途中だしな。
「ぐ、、、ぐぅぅ、、俺は?」
「ガードマン。目を覚ましたか?ゴールドの一撃で戦闘不能。お前の負けだ。」
「マジかよ、、、煙のせいで何が起こったかも判らずじまいだってのによ、、、」
「お怪我はありません?ヒーリング掛けますよ?」
こうして俺はパーティーに認められた。




