第73話「帝都に到着!!女神の道しるべ。」
「ゴールドさん。また以前のようにアジトへ?」
ナルカは気丈に話しかけてくる。どうしようか?
「すみません。現戦力では行かない方がいいですね。盗賊だけではなくモンスターもいますし。」
こうして帝都への道のりを進むのであった。
「身分証明を。」
帝都だけあって警備は非常に厳しい。ナルカはそもそも帝都の商人なので軽く説明すれば顔パスだ。
俺とパーティーはギルドカードがあるので問題ない。
「ではゴールドさん。行きましょうか?」
「いえ。僕は帝都には行きません。」
突然の言葉にパーティーとナルカは驚く。
「パーティーを雇ったのはナルカさんの為です。僕は別に行くところがありますので。」
ナルカは驚いていたが感謝を述べる。
「今までありがとうございました。ゴールドさんがいなければ今ここに私はいません。帝都に寄った際はお声掛けくださいね?」
「じゃあ。『一陣の風』の皆さん。後は頼みましたよ?」
こうして一行と別れるゴールドであった。
何故ゴールドが一行と別れ帝都に行かなかったのか?それには訳がある。
(やはり女神の言うことには従うべきじゃない。操り人形は御免だ。)
あくまで女神には帝都に向かえ。としか言われていない。ならわざわざ帝都に入る必要はない。
冒険者なら我が道だ!
だが帝都に向かうのは守る事で必要以上の不興は買わなくて済む。と思った。
「馬車もあるし取り合えず横に走るか。」
確かこちらには公爵が納める都市があった筈だ。暇でも潰すか。
馬車を走らせる。馬に負担を掛けず、尚且つゴールドはまだ慣れていないのでゆっくりだ。
こうして馬車を走らせて数時間。夜になったので野宿だね。
「はぁ、、、一人で野宿は初めてか。」
一応馬が二頭いる。とても優秀でDランクモンスター程度なら踏み潰す性能だ。
「おやすみぃ。」
馬の横でテントの中にあった簡易ベットを取り出して寝るのだった。
「んー!!よく寝た!!気持ちのいい朝だね。」
馬の近くにはゴブリン死体があった。あぶねぇ!!!!
また馬車を走らせる。馬には度々水と餌をやる。ナルカに教えて貰った。
こうして数時間馬車を走らせる、、、、
「おぉ!!!やっとついたー!!」
伯爵が治める都市へと到着するゴールドであった。
「なんでガキが馬車を?一人か?」
ギルドカードは便利だ。更に魔道都市から来たことを説明する。魔道都市には幼い魔法使いもいるって話をよく聴いたからだ。主に学生らしいが。
「Bランク!!?凄いね君!!」
門番の騎士?だろう。驚きを隠せないようだ。もうこの反応は慣れた。
「へー!中々広いなー!」
魔道都市と比べても遜色ない広さだ。まぁ都市だしね!
露店を回っていると、、、露店の店主に話し掛けられる。
「おう!坊主。楽器はどうだい?旅の思い出にさ!!」
いらねぇな。うーん。どうすっかな?修学旅行の木刀だな。
「買います。但し僕が覚えるまで教えてくれるならね。」
まぁこれでいいだろう。何か三味線みたいな奴を薦められたし。音は民族舞踊の音みたいのがでる。
「ははっ!面白いな坊主。いいぜ、教えてやるよ!」
マジか。音楽教室の始まりだ。因みに代金は銀貨2枚。安い。




