第54話「VS闘神!!秘策は事前準備にあり。」
ゴールドは剣を抜き構える。
その剣は母から貰った物ではない。露天で買った魔剣だ。
この魔剣は『防護の剣』強い魔法耐性を持ち貴重な金属で作られた魔剣だ。故に非常に耐久性に優れる。
だが何の能力もない。それ故に露天で眠っていた。中にはその耐久性を見抜いた者もいるにはいたが、金貨一枚という値段が更にこの魔剣が売れない理由となり店主を悩ませていた。
ゴールドは銀貨8枚で値切って買った。店主はもはや多少の値切りをしても売り払いたかったのだ。
「いくぞ!!」
闘神は返事もしないし構えもしない。ゴールドは戦うに値しないのだ。
「ブーストアップスラッシュ!!!」
その一撃を片手で受け止める闘神。だが一撃の威力は子供とは思えないほど高い。だがそれがどうしたと言うのだ。
「もういい。眠れ。」
軽く手で凪ぎ払う。ゴールドは何とか受け流す。そう。まだ何とかなるのだ。
「魔卿炎斬!!!」
素早く魔卿のナイフを取り出したゴールドが斬りかかる。
そんなゴールドを赤子を扱うかのごとくいなし一撃を加える。
ゴールドはあっさりと吹き飛び壁に叩きつけられる。
闘神はやっと終わったか。そう胸を撫で下ろす。先程の戦いの余韻を汚されたく無いのだ。
「、、、ヒーリング。」サイレスを唱えていたゴールドは密かに回復魔法を使う。だが焼け石に水だ。
完全に甘く見積もっていた。念入りに準備を整えて挑んだのだ。勝つことは無くても
いい所までいって負けよう。そんな風に思っていた。だが次元が違っていた。自分の愚かさに後悔する。
だがここまでゴールドを慢心させたのには訳がある。そう。チートだ。
(力を寄こせ!!!!!)
満身創痍で声すらまともにでない。だが己の物では力が沸き上がって来る。
闘神は疑問に思う。あの少年はもう立ち上がれる体ではない。
闘神は止めを刺すべく歩み寄る。
「うおおおおおおおお!!!!!」
少年の覇気は先程の元とは別次元だ。先程の黒神よりも凄みがある、ここで初めてゴールドを敵と認識する。
「闘神羅刹魂撃覇拳!!!!!」「イマジネイションデストロイナックル!!!!!!」
二人の拳はぶつかり合うだがそこには圧倒的な力の差があった。
(我もまだ未熟だと言うのか!!!!)
そこには壁に叩きつけられる闘神と勝利の雄叫びをあげるゴールドの姿があった。
(また、、、か、、、?)
いつものようにゴールドの意識は闇へと堕ちる。
観客も実況も何が起きたのか全くわからずに静まり返るのであった。




