第40話「ならず者討伐戦!!戦闘狂ガラティア!!!」
聞いた詳細だとこの先によくならず者が出るらしい。
盗賊とならず者は何が違うのか?ギルド職員によればまず実力らしい。
ならず者は戦闘狂や独自の考えで行動する事が多く、今回のように金で雇われたりするらしい。
盗賊は正直スラム街の掃き出し者が多く弱者の集まりだ。ただやたらと数が多いので護衛をケチる商人や運の悪い貴族が被害に遭う。
ギルドから適当な馬車を借りた俺は走り出す。あああああああ!!!!
馬なんて乗ったことないわ!あの時も男爵と商人が乗ってたし!!
いったん休憩!くそっ!!、、、ん?おっと、お出迎えのようだ。
「へへっ!馬から降りな。」
「何だよガキじゃねぇか。貴族か?」
「他には誰もいねぇのか?」
ならず者かと思ったが盗賊か?いやならず者が率いてる可能性がまだある。その証拠に一人は装備がしっかりしている。
「なっなんですか!あなたたちは!」
子供なので頑張れば女声が出るので悪ふざけをしてみる。まぁやることは変わらない。
「へっへっへ。大人しくしてろよ?」
「しないんだよなぁ。魔卿炎斬!!!」
魔卿のナイフが火の魔力を纏い長剣となり盗賊を引き裂く。
「なっ!!くそっ!!」
もう一人の盗賊が構える。ゴールドは無視して魔卿のナイフを振るう。盗賊の防御を無視して斧ごと焼き斬る。
「おっお前は何者だ!!!まさかギルドの差金!?そんな筈は!」
残念ですが領主のご加護はもうないよ。距離を取り構えるならず者であろう剣士。俺の前で距離をとったことを後悔してもらうとするか。
「紅蓮を放て!!我が眼前に!!フレアブラスト!!!」
こうしてならず者を盗賊の骸ごと灰にするのであった。
「さーてアジトは多分この先だろ。ワルズさん。もう引き返して下さい。」
荷台に乗っていたギルドの協力者に呼び掛ける。馬車は移動手段であり囮だ。帰りはギルドのマジックアイテムで呼び出すので問題ない。
「ご武運をお祈りしています。」
ゴールドはアジトがあるであろう方向に歩き出す。
「マジかよ。」
さっそく集落?のようなものを見つけ出す。目の前に盗賊らしき男二人を見つける。
「静寂を。サイレス。」
忘れてはいけない。ここは敵地なのだ。盗賊はまがいなりにも索敵は使えるはずだ。
「えっ!?」
盗賊二人を魔卿炎斬であっさりと仕留める。盗賊達は油断もしていたしサイレスの効果で音が小さくなっていたために気付くことは無かった。気付いた時には首と胴体が離れていた。
「香れ。フローラ。」
血の臭いは放置するわけにはいかないので良い臭いをさせておく。余り効果が期待できないが。
ゴールドは人の命を奪うのに少し慣れを感じていた。ステルスゲームのような気分だ。
(うーん。捕らえて尋問するほど実力は無いしね相変わらず進むところが分からないのは痛いな。)
こうしてゴールドは確実に一人づつ処理していく。
はぁ。あと何人いるんだよ。そんな事を考えていると。違和感を感じる。
ん?盗賊のアジトにしては大きな扉があるな、、、ボスの間か?
忍ぶのも飽きたので普通に開ける。
「ん?なんだ?」
盗賊の一人が間の抜けた言葉を発する。
「こんにちは。そしてさようなら。」
漫画で強者が良く使う言葉を発すると同時に先程の盗賊に投合の短剣を投げつける。
脳天に直撃し一人目があっさりと沈むとともに人数を確認する。
(あと五人か。なんてことはないな。騒がれる前に仕留める!!)
「舞え!火球!燃やし尽くせ!ファイアボール!!」
20もの火球が浮かび上がる。 盗賊は一瞬の出来事に声が出ない。
一人につき四個づつの火球を放る。
ボオオ!!!!
盗賊は一つならまだしも全ての火球を回避など出来ず直撃を許す。
「なっ何事だ!!!」
先に奥から飛び出して来たのはいかついおっさんだ。頭領か?その後ろに黒髪のポニーテール真っ黒な装備が目を引く女が現れた。
「が、、ガキ?一体何がどうなって、、、。」
「へぇ。君面白そう、、。」
第二ラウンドが始まるのを予感したゴールドだった。
「お邪魔してます。ゴールドと申します。まずは自己紹介といきませんか?」
おどけた口調で話す。目の前の女が強敵なのは間違いない。戦う前に少しでも揺さぶっておきたい。
「ふふっ面白い子。ガラティアよ。よろしくね。ほら。あんたも。」
「へっへい!!ドスだ。このならず者達と盗賊の頭領をやってる。でも姐御。いいんですか?どう考えても刺客でしょ。」
以外な上下関係にゴールドは驚く。だがすぐに納得する。そしてドスを捕らえるのが今回の役目のようだ。
「ドス。下がりなさい。勿論私の獲物だから助けも邪魔も要らないわ。」
ドスはすぐにさがる。
「さぁ!初めましょう?精々楽しませて頂戴ね?」
ガラティアはそのまま突っ込んでくる。おいおい素手かよ!!そんな事を思うと拳に黒いオーラのようなものを纏っていた。
直感で不味いと感じたゴールドは投合の短剣を牽制がわりになげ、全力でかわす。
「ちっ!!」
ゴールドの苦手な接近戦だ。強力な魔法も詠唱がなければ唱えられない。相手はその隙を与えてはくれないだろう。
そうなればやはり魔卿のナイフしか戦術がない。
「魔卿炎斬!!!」
ガラティアの拳と魔卿のナイフがぶつかり合う。
「あらっ!当たりね君!!」
「マジかよ!!!」
それぞれの反応しつつ戦いは続く。相手の技量は非常に高レベルだ。事実マジックアイテムの性能だよりのゴールドが少しづつ押され始める。
なら!!ゴールドは魔卿のナイフを防御に回す。
「あらっもう終わり?残念。楽しめるかとおもったのにね。」
「それはどうかな!?剣魔一体!!!打ち放て水流!!敵を妨げよ!!!ウォータースプラッシュ!!」
「戦いつつの詠唱!!!?いいじゃないやれば出来るじゃない!!!」
「魔卿炎斬!!!」「黒神撃!!!」
拳と剣が交差する。
(くそっ!!俺の新技をこうもあっさりと!!)
本来なら魔力を武器に込めつつ魔法を振るうなど出来るはずも無いがゴールドは魔卿のナイフに魔力を纏う作業を委ねることで同時に魔法の発動も可能にしていた。
「魔卿風招!!」
切っ先から風を生み出し周囲を引き裂く。
「いいわ!いいわ!もっと楽しませて頂戴!!ね!!」
その全てを黒いオーラを纏った拳でいなす。
「魔卿土来!!」
地面に魔力の剣を突き刺し土の壁をいくつも作り出す。
「はっ!!」
その一つを破壊するガラティアだったがゴールドの姿はない。何故か物音すらない。
その正体はサイレスであり意図的に音を潜めればこのように一時的に姿を消すことが出来る。
だが離脱は流石に出来るはずも無く残る3つの土の壁に身を潜めるゴールドであった。
「はぁ、、、余り私を失望させないで。折角楽しんでいたのに。」
ゴールドが臆して機会を窺っていると思ったのだろう。3つの土の壁の内はずれを選べば隙をつくことが出来るのではないか?そんな事を考えているとガラティアは瞬時に理解する。
「あなたの思惑は残念だけど外れるわ、、、」
「黒神掃討咆哮!!!!」
「フレアブラスト!!!」
「ドゴオオオオオオォオン!!!!」
二人の技がぶつかり合う。




