第34話「最初の試練!!その名はオークナイト!!」
第九階層に到着した一行。
ゴールドは違和感を感じる。
そう。他の階層はだだっぴろかった。この階層は戦闘をするのには充分だが狭いのだ。
いわゆるボスの間だ。眼前にはオークナイトと呼ばれる存在が鎮座している。
普通のオークと違って軽めの防具、そして中々良さそうなロングソードを持っている。
ただオーク基準のロングソードなので俺にはとてもじゃないけど持てそうにない。
まぁ軽装備 なのは助かった。よーしいつものいっくよぉー!!
みせてやる俺の新技!!!
「グレンヲハナテワガガンゼンニフレアブラスト。」そう。実際に見てもらわないとわかんないと思うんだけど新必殺。
『早口詠唱』だ。
無詠唱も端折り詠唱も出来なかった。ラノベの見すぎだった。なら!と考えついたのだ。
部屋で練習していたところをメイドさんにみられたのは恥ずかしい黒歴史だ。
ドゴオオオオォン!!!!!
いきなりの無作法を気にしないゴールドのフレアブラストが炸裂する。
「グレンヲハナテワガガンゼンニフレアブラスト。」
「グレンヲハナテワガガンゼンニフレアブラスト。」
「グレンヲハナテワガガンゼンニフレアブラスト。」
「グレンヲハナテワガガンゼンニフレアブラスト。」
ドゴオオオオォンドゴオオオオォンドゴオオオオォンドゴオオオオォン!!!!!!!!!
戦闘の矜持を一切感じさせない。連続早口詠唱がオークナイトに刺さる。ソニアはあんぐりと大きく口を開けるのだった。
爆風が止みかつてオークナイトだった何かがその場に残る。声高らかに宣言する。
「俺は戦うのが好きなんじゃあねぇ!!!!!勝つのが好きなんだよぉぉぉ!!!!」
決まった!!!ゴールドさん大しょーり!!
パーティーに沈黙が流れる中、眼前に宝箱が出てきた。ソニアは宝箱に目もくれない。
ゴールドには話していないがパーティーメンバーの仇なのだ。
自分もサポートするつもりだった。
ゴールドの魔剣技なら充分に戦えると本気でそう思った。
だが結果はどうだろうこれは勝利なのか?私は必要だったのか?
自分で誘っていたので口には出さないがただひたすらに困惑する。
「ソニア!!そっそう!!!宝箱だよ!やっぱり盗賊は宝箱だよね!!解錠お願いします!!!」
「あっ、、、うん。そうよね。」
解錠に取りかかるソニア。
「ん?これ、、、鍵かかってないわ、、、」
余裕が無かったので考えて無かったがボスの宝箱ドロップが鍵がかかってる可能性が低いのだ。
こうして再び深い沈黙が流れるのだった。
因みに中身は良さそうな短剣だったのでソニアにあげた。喜んでた。きゃわわ。




