第13話「豚の丸焼きやっぱりお叱り」
「ふぅ……」
オークを倒したが結構魔力使ったな……女神様よ、一体俺のチートはどこにあるんですかね?。
今の所言語理解と文字の理解しか恩恵無いんですがそれは。
「流石ね」「凄い凄い!!!ゴールド凄い!!」
うん、なんか嬉しいね。
……そしてなんとか完全勝利。
オークはその持ち前の対魔力からか、丸焼きで済んでいるが死亡しているのには代わり無い。
ゴブリンは軽く灰になってたけどね。
とは言え村に持ち帰れば騒ぎになりかねないのでここに置いていく以外の選択肢は実質無い。
オークには森の魔物の餌になって貰おうね。
「あっ……そう言えば、木剣は?……あぁ、うん」
空いた右手に気付き、ふと周囲を見渡す。
そこには父親から貰った木剣の燃えくずがあった。完全勝利じゃなかったよ……。
まぁいいか、魔法使えるし。
また買って貰うか、てか杖欲しいわ。
「帰ろっか」
こうして帰路につくのだった。
帰り道は特に何もなかった、まぁ森も浅い所ですぐに引き返したし。
草原にしろ村は見えるし盗賊にしてもまさか村の真ん前に来るわけにも行かず安全だった。
そんな事をすれば警備兵が駆けつける。
もし勝っても村を攻撃したり滅ぼしたりすればギルドから冒険者や大事になれば国から騎士団を送られてしまうので壊滅は確実だ。
父親から聞いた話だとそう言った人達は魔法も使えるらしく魔法も使えない盗賊からすれば明らかに勝ち目が無いそうだ。
「あのー、すいません。帰ってきました。ゴールドです、開けて下さい」
門の前で声を上げる。
「おっ帰ってきたか。良かった。心配してたんだよ」
門番のグンタさんは俺達の無事な姿を見てホッとしたようだ。
どんなに言い繕っても子供には変わり無いからね。
「そう言えば報告はどうなりました?したなら帰還も報告しなくてはですので」
バレたらと思うとゾッとするのでそれっぽい理由で確認をとる。
お家に帰る迄がなんたらってのは子供の常識だ。
「あぁ。黒神様に聞いたら娘が決めたなら問題ない。だそうだからそれ以上は特にしてないよ。騒ぎになったら困るしね」
どうやら運が良いようだ。ホッとした。まぁいざとなったら黒神が動くからそれもあったんだろうけど。
こうして初の冒険は終わりを告げるのだった。
「あー疲れた。てか木剣どうすんの……間違えて魔法当てちまったは苦しいか?こんなしょうもない理由でばれたら情けないしな……」
ほんわかな母親にでも話すことにした。深くは追及されないだろう。こういう時の為に普段の振る舞いに気を使ってるんだからさ。
そうして眠りにつくのだった。
後日、言い訳は信じて貰えたが剣をおじゃんにしてしまったことを怒られるのであった。
しゃーないやん。
とは言え子供が鉄の剣を持たせろとは言えないのであった。
まぁ。持てないし重くてさ……。




