2/3
うなぎ食いたかった
ピロリ菌は神
3.ウナギイヌは両生類
…30分程経っただろうか、唐突に、しかし必然的に、彼は姿を現した。
制服を着崩し、白いイヤホンを掛けている。おそらく彼が『対象』だ。
あの部屋にあった果物ナイフを取り出す、ナイフが僅かに赤みがかって見えた。
ナイフを持つ手が震える、良心は最後まで殺しの邪魔をするらしい。
対象はもうすぐ近くに居る。もう迷う暇もない。
殺してしまえ、殺そう、殺す、コロス…
対象は目の前、ナイフを握り、組んでいた足を解く。
もう迷いはない。殺すのだ、それしか無い。
対象がベンチの前を通り…過ぎた。
静かに立ち上がる。対象は気付かない。
ナイフを構え、駆け出す。もう止まれない。
_その日、彼はヒトをコロしました...
3.X.ヤツメウナギイヌ
殺した。いまさら良心が痛む。
しかし固まっている場合ではない、後片付けは必要だ。
飛び散った血を拭き、標的だったモノを運ぶ。とりあえず仰向けに…!?
仰向けにしたモノの顔は『岩本優樹』ではなかった。
あいつじゃない…?間違えた…?別人…?
様々な要素が頭を埋め尽くす。思考はまとまらない。
運ばなければいけない、それだけがわかった。




