0001 やくざ
「妹をさがしているんですが?」
リールはその言葉の後で返答が無いと、人を殺していた。
妹を知らないなら、人間じゃない。
だって、妹には自分が必要だから。絶対的多数で。これだけはどんな拷問も宗教も曲げないし、自分の命なんて、どんどん軽くなっていったし。
今でも、人を殺しすたびに自分の命がどんどん軽くなっていく。しだいに分かった。
もう妹のことも忘れるだろう。世界はそうできてる。しだいに分かった。
いつからか、自分を生きて捕らえようとする人をが多くなっていた。
最後は、リールは3日水も飲まず、人を切りながら、逃走した。
捕まった後で、どんな拷問が待っているだろうと悠長にしていると、下した判断がこれだった。
妹、シルキ・シルアに合流し、殺害せよ。
どこにいるのかと聞いたら、普通に殴られたので、リールは解放された後、水を拙い意識の中で探した。
森の中で水を見つけると、一杯飲んだ。
食べ物がないことは慣れていた。枝の尖った所で束縛している紐を切ると、木片で簡易なナイフを作った。
妹の情報は皆無である。ただ、一つ言われた気がする。
人間を一人でも殺したら、地獄に行ってもらう。
妹はそんなに悪いのかと少し思ったが、復讐者が普通に来たので、ナイフの鋭さを試すことにした。
復讐者を全員生存を確認していると、その中の荷物から、一人の女の子の声がした。今、起きたのだろう。
女の子はレイプに会ってたらしく、両親は復讐者に殺されたらしい。リールは殺しちゃ駄目だなと思い、女の子を離した。
女の子はリールから離れようとしなかった。なぜなら、女の子は服を持ってなかったからだ。しかも、リールにこう言った。
「あなたは、リールですか?妹を探しているんですか?じゃあ、妹は私でいいですか?」
「どうして?」
「あなたは、とにかく自分の妹を探していると聞きました。私が妹の代わりでなんでもやります。」
「・・・分かった。」
久しぶりの人間らしい言葉を発したリールは、女の子の衣を、自分の服を破いて、簡単に作った。
「その妹はやくざの王です。名をシルキ・シルアと言います。身代金がついてます。」
「身代金。」
「妹の命はあなたにあげます。それなら、身代金を私にください。私はあなたがはいといったら、あなたについていきます。」
リールは言った。
「はい。」
リールはまた言った。
「食料をだしてくれ。」
女の子は手に何も持ってないことを見ると、こう唱えた。
「万丈。」
飲料水が手に乗ってた。
「どうします?」
「ぼくのこと、殺す?」
「万丈。」
今度は焼き魚を手の上に出した。
「いいよ。」
「今のは、錬金術で、あなたのナイフを見てください。大切な物でしょう。」
女の子は破いて作った服をつかんで言った。
「万丈。」
公立の錬金術師の服にチェンジし、女の子は挨拶した。
「公立の錬金術師、リーリエ・マルアリアですわ。だませられてくれてありがとう。国の者はあなたが釈放一瞬で殺害にいたると考えていたのですよ。おめでとう、試験は合格です。私があなたの剣になりましょう。」
リールがナイフを見ると、ナイフは空気に消えた。
「リーリエ?」
「あなたは性格と実力を見込められました。今のが試験でした。では、この国の警察でも手が出ないやくざの掃討といきましょう。やくざのなら、殺してもいいですよ、シルキ・シルアだけですけどね。その中でも。」
リーリエはバツが悪い顔をしながら、こう言った。
リール・シルア。
忘れていた。自分の命は軽くなっていったから、こうなったんだろう。
二人は、やくざの頭、シルキ・シルアを殺す旅に出た。
「やくざは東京の警察でも無理です。ハッキングの天才を何人も抱えてて。」
リーリエは今度は離れた位置から、リールを見た。
「こっちに来てください。あなたを登録します。」
リールは驚いた。
「登録?」
「登録して、人民になりますよ。さあ、こっちに来てください、急ぎますよ。」
リールは保険カードとマイナンバーカードを見て、途方にくれた。
「病院に行けるじゃないか。」
「どうしたんですか?やくざは病院いかないでしょ、学校も。」
「そうなのか?」
リールは厚待遇に面食らった。
「身代金は私の物ですよ。」
リーリエに仕立ててもらった、服を着て、リールはこう言った。
「ありがとう。」
「どういたしまして。私は公務員なので、こういうことは顔がきくんですよ。」
後、これ。と、黒いケースをリールにあげた。
「銃です。やくざのアイテム。使い方はわかるでしょ?」
二人は人気のない所にいくと、リールがケースを床に落として手際良く開けた。
銃のメンテナンスをしていく。
「リボルバーだな。」
「発泡許可は私が出します。」
「警察?」
「あなた、分かってないと思いますが、やくざから逃げてきたんですよ。すごいことですよ。あんな強く極悪なやくざから。」
「そうなのか?」
リールはバカだったが、空間把握は得意だった。ここが平和で、対象がいないことはわかった。じゃあ、試験で襲ってきたのは普通にやくざなんだが、そこまでリールは頭が回らなかった。
リールはケースをリーリエに渡すと、腰のベルトにリボルバーを差した。
「緊急時の特権ですからね。」
「むやみに発泡しない。」
リーリエはそれを信じたようで、銃については知識もそんなになかったので、言及しなかった。
「これ、何?」
「錬金術で小さくしてます。カバンに入れて。私の。」
では、行きますよ。と、リーリエはリールに言った。
やくざの息子と優等生の錬金術師の旅は始まった。




