ペテラシア洞窟
ソウタ達が始まりの町を出て数時間が経った。
「そういえば、カグヤはレベルいくつになった ?」
「うーん、7ぐらいかな」
カグヤは、自分のカードを見る。ユーティリアもつられてカードを見た。
「あ、いや8だった」
「やった、まだ私の方が上だね」
ソウタはユーティリアとカグヤが何の話をしているか分からなかった。
「あのさ、さっきから何の話をしているの ?」
「ソウタはカード見てないの ?」
そう言われたので気になってカードを見た。そこには、名前、職業、筋力値などのパラメーター、そして最後にレベルだった。
「えーと、レベル3なんだけど」
ユーティリアとカグヤは、驚きの表情でソウタを見る。
「まあこれから頑張って」
ユーティリアは必死に笑いを堪えている。
「そういえば、カグヤとレインって何の職業なの ?」
「私は、盗剣士よ。それで武器はこれ」
カグヤは、腰に下げたレイピアに手をかける。
「あの、私は付与魔術師です」
そんなことをしているうちに、ペテラシア洞窟に着いた。
「ここだね、強力な魔物が住むって場所」
ユーティリアは、すぐに真剣な顔になる。
「まあカグヤ達なら余裕でしょ~」
カグヤは、レイピアを鞘から抜く。
「で、出来ればなるべく早く抜けませんか ?長くいると危ないですし」
「そうだな、ここを抜ければすぐに王都だ。行くぞ」
ソウタ達は、洞窟の中に入っていった。
「起動軸 盾」
ソウタはいつもの盾を展開し魔物の攻撃を止める。
「まさか、こんな数を相手にすることになんて」
そう言ったユーティリアの前には数えきれないほどのスケルトンがいた。
「全部吹き飛ばす。レイン、ブーストを頼む」
「はい !ブースト !」
ソウタの前に光の輪が出現する。
「起動軸 仮想弾丸タイプ爆裂」
ソウタの周りに光の球が現れ、スケルトンに向け放たれる。その際に、光の輪を通り威力が強化される。
光の球は先頭のスケルトンに当たると次々に爆発し後ろのスケルトンも吹き飛んでいく。しかし、何体かは奇跡的に爆発を逃れソウタ達に襲いかかってくる。
「ここからは、私の出番ね」
カグヤは、レイピアを構えてスケルトン達に立ち向かっていく。
「俺も行く。起動軸 片手剣」
ソウタも剣を手にしカグヤに続く。ユーティリアとレインは、ソウタとカグヤが切り開いた道を走っていく。
「これで最後だ !」
ソウタは、最後のスケルトンを斬る。スケルトンはガタガタと崩れていく。
「ふぅ~、それじゃあ抜けようか」
ソウタ達は、出口を目指して歩き始めた。
「それにしても、強い魔物出なかったな」
「だね、カグヤとレインもお疲れ様」
カグヤは親指を立て笑った。レインは、頷くだけだ。その時、ソウタ達の後ろで壁が崩れた。振り向くと、崩れた壁からさっきのスケルトンより一回り大きいスケルトンが出てきた。そのスケルトンは、腕が4本生えていた。全ての手には人が両手で持つような剣を持っている。
「走れ !」
ソウタが叫びユーティリア達は出口に向かい走る。もちろん、スケルトンも追いかけてくる。やがて、外の光が見えた。
「起動軸 地雷」
ソウタは出口の数メートル手前で地雷を仕掛ける。全員が洞窟を抜けた時、背後で爆発音がなった。
「はぁはぁ、危なかった~」
「でも、目的地にはちゃんと着いたみたいよ。見て」
ユーティリアは、目の前に広がる景色を指をさす。そこには、とても大きな都市が広がっていた。都市の周りには防壁が建てられ魔物が侵入出来ないようになっていた。
「それじゃあ最後のラストスパートかけますか」
「その前に、はぁはぁ、少し休憩しませんか ?」
レインは、息が上がっていた。
「レイン、もう少しよ。頑張って」
「ユーティリア待って」
「レイン、置いてくよ~」
カグヤは笑っている。ソウタはそんな光景を微笑ましく眺めていた。少しずつソウタ達は、王都に向け歩いていった。




