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part10

武装した達也たちは、死神鬼を探して歩き回り、ようやく発見した。

画面の中でしかなかったそれは、目の前で見るとやけに大きく、異様な空気を放っていた。

「あんなのを一人で相手にするなんて、あなた、なにものなんですか」

まだ死神の能力、主に聴覚や、視覚がどの程度なのかわからない今、俺たちは少し離れた建物の壁から死神の様子を伺っていた。

「初めはどうとでもできたんですけどね。レベルを上げた途端ガラッと変わりましたよ、強さが」

真剣なその表情を見ると、流石に冷やかす気にもならなかった。

「…………」

達也が沈黙すると、コーカは死神の攻撃パターンを話しだした。

「鎌は左手を軸として回転攻撃をしてきます。右肩が上がった場合は上段から振り下ろし、下がった場合は切り上げ。この二つの攻撃時にはタメがなく、即攻撃開始してきます」

この二つの行動は肩で判断するしかないようだ。

「そして、最も判断が難しいのが、中段からの回転攻撃。攻撃モーションにタメがあります」

「タメがあるなら、一番判断しやすいんじゃないんですか?」

俺が口に出す前に、裕太が質問したが、これはこの場のコーカを除いた全員が思ったことだろう。

実際間隔があるのとないのではだいぶ違うのではないのか思う。

「攻撃方法を見極めるのはこれが一番かもしれませんね。ですが、この攻撃、いつ終わるかわからないんです」

「どう言う意味なの?」

裕太に続いて、次は星歌が質問をする。

「言葉通りです。私も死神と戦っている人たちを観察してわかったことなんですが、こいつらのこの攻撃方法だけは終わりがわからない、それもいつまでも回り続けることができるかんじです」

「ま、待って。それって」

星歌が震えながら声を出した。

「ええ、その間近づくことは愚か、攻撃はできません。恐らく、遠距離攻撃でも鎌で遮られてしまうでしょう」

「勝目がないじゃないですか!!」

「…………」

コーカは黙って頷いた。

空気が重くなり、だんだんと、みんなの表情が暗くなる。

「ちょっと待てよ。別にその死神が回って攻撃してきて、こっちの攻撃が通用しなくなっても、そいつほっとけばいいだけだろ。むしろ、その回ってる間は逃げておいて、体力を回復できる時間じゃないか」

達也は思っていたことをそのまま言ったつもりだったが。

「…………そうですね、放っておけばいいですね」

「う、うん。そうよね」

みながぎこちなく笑い声を上げた。

「もしかして、逃げること考えてなかった的な?」

「そ、そんなことないじゃない!」

「はい、そんなことは微塵もありません。微生物たりともありません」

微生物たりともってなんだよ。

達也たちが話し込んでいる間、翠はずっと頭にハテナを浮かべたまま、笑っていた。







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