公爵令嬢は悲運の王子様を救いたい【改稿版】
【コンテスト応募のため、**と**の間はネタバレ注意】
アレンスブルク王国最後の王の唯一の王子ジークフリートは、別名『悲劇の王太子』。眉目秀麗な彼は奔放な男女関係の末に愛人と心中したが、当時のきな臭い政治情勢から仕組まれた心中ではないかとも言われる。その心中の数年後、王国は隣国の革命に巻き込まれて併合され、ほとんどの王侯貴族は殺された。
それから165年後――アレンスブルク王国史専攻を希望する女子大生アメリーは、ある事故の後になぜか165年前のアレンスブルク王国の幼い公爵令嬢アマーリエとなって目覚めた。アメリーの記憶によれば、その令嬢はジークフリートの最初の婚約者で子供の頃に亡くなった筈だった。アメリーは目の前で生きているジークフリートとの交流の過程で彼に共感を持つようになり、後世に伝わっている彼の行状と心中の背景に疑問を持つ。やがてその感情は恋へと変わり、彼とアレンスブルク王国の悲劇の運命を変えようとする。
**
その努力の結果、ジークフリートとアレンスブルク王国の悲劇の運命は避けられた。王国は隣国に併合されずに済み、アマーリエはジークフリートと結ばれ、幸せな結婚生活を送った。退位後のジークフリートを見送り、アマーリエは穏やかな引退生活を送り、老衰で亡くなった……はずだったが、彼女は現代の病室でアメリーとして目覚めた。アレンスブルク王国史の本を急いで見ると、ジークフリートは寿命を全うし、アレンスブルク王国も独立したまま現代に至っていることが分かった。退院後、アメリーは父方の祖母から受け継いだルビーのシグネットリング(印章指輪)の由来が気になり、アレンスブルク国立博物館へ行く。そこには王家に伝わるラピスラズリのシグネットリングが展示されており、アメリーのものと酷似していた。偶然、学芸員がアメリーの持つシグネットリングに気付き、大興奮する。同じくアレンスブルク王国史フリークのその学芸員レオンとアメリーは気が合い、交際に至るが、彼の正体は王家の末裔の第2王子であった。アレンスブルク王家末裔同士の交際と結婚はビッグニュースとなって世間を駆け巡る。
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アメリーがアマーリエになる前の話は『幕間』とします。
カクヨムでも投稿している同名の作品の改稿版です。エブリスタ、ムーンライトノベルズ、Nolaノベルでは、カクヨム版にR18シーンを加えたものを投稿しています。
アレンスブルク王国最後の王の唯一の王子ジークフリートは、別名『悲劇の王太子』。眉目秀麗な彼は奔放な男女関係の末に愛人と心中したが、当時のきな臭い政治情勢から仕組まれた心中ではないかとも言われる。その心中の数年後、王国は隣国の革命に巻き込まれて併合され、ほとんどの王侯貴族は殺された。
それから165年後――アレンスブルク王国史専攻を希望する女子大生アメリーは、ある事故の後になぜか165年前のアレンスブルク王国の幼い公爵令嬢アマーリエとなって目覚めた。アメリーの記憶によれば、その令嬢はジークフリートの最初の婚約者で子供の頃に亡くなった筈だった。アメリーは目の前で生きているジークフリートとの交流の過程で彼に共感を持つようになり、後世に伝わっている彼の行状と心中の背景に疑問を持つ。やがてその感情は恋へと変わり、彼とアレンスブルク王国の悲劇の運命を変えようとする。
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その努力の結果、ジークフリートとアレンスブルク王国の悲劇の運命は避けられた。王国は隣国に併合されずに済み、アマーリエはジークフリートと結ばれ、幸せな結婚生活を送った。退位後のジークフリートを見送り、アマーリエは穏やかな引退生活を送り、老衰で亡くなった……はずだったが、彼女は現代の病室でアメリーとして目覚めた。アレンスブルク王国史の本を急いで見ると、ジークフリートは寿命を全うし、アレンスブルク王国も独立したまま現代に至っていることが分かった。退院後、アメリーは父方の祖母から受け継いだルビーのシグネットリング(印章指輪)の由来が気になり、アレンスブルク国立博物館へ行く。そこには王家に伝わるラピスラズリのシグネットリングが展示されており、アメリーのものと酷似していた。偶然、学芸員がアメリーの持つシグネットリングに気付き、大興奮する。同じくアレンスブルク王国史フリークのその学芸員レオンとアメリーは気が合い、交際に至るが、彼の正体は王家の末裔の第2王子であった。アレンスブルク王家末裔同士の交際と結婚はビッグニュースとなって世間を駆け巡る。
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アメリーがアマーリエになる前の話は『幕間』とします。
カクヨムでも投稿している同名の作品の改稿版です。エブリスタ、ムーンライトノベルズ、Nolaノベルでは、カクヨム版にR18シーンを加えたものを投稿しています。
1.悲劇の王太子
2025/07/31 11:10
2.アマーリエの目覚め
2025/08/01 11:10