地球では 其の参
お久しぶりです
ではドウゾ(´・ω・)つ旦
親’s side
星也が穴の中に入ってから数分後・・・
親達はロープを回収し、星也の合図を雑談しながら待っていた。
「乙夜はまだ見つからないのかねぇ」
「星也を驚かせようとして隠れているんじゃないですか?」
「あー、そうかもしれませんね」
「隠れるのは昔から上手ですからね」
「まあ流石にそろそろ見つかると思いますけど・・・」
『う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁーーーーーーー!!!!』
『!!!!』
突如として穴の下から聞こえてくる、尋常ならざる星也の悲鳴
それはまるで、世界の終わりのような決して認めたくないモノを見てしまったようであった。
その声は最早、『悲鳴』と言うよりも『慟哭』
星也の慟哭を聞いた零と親達は何事かと一瞬思った後、最悪の状況と悪戯の両方を予想した。
「おい!今のって星也の声じゃなかったか?!」
「ええ!今のは確かに息子の声でした!」
「あなた、もしかして乙夜に何かあったんじゃないですか?」
「おばさん、それはないと思いますよ。確かに凄い悲鳴でしたけど2人の事だから、また驚かそうとしてるんじゃないですか?」
零の言うように2人だったらそうするだろう。
しかし今の星也の悲鳴は驚かそうとして出る悲鳴ではない。
声に驚愕や悲哀、絶望と言うものが混ざっていて本能的に身が竦んでしまった。
乙夜の父親である冬夜は、こういった声に含まれる感情に非常に敏感であったが故に
「俺が見に行ってくる」
「え?」
「今のは明らかにいつもとは違う。絶対に何か異常事態が起きている」
「でも此処にはおじさんの体重を支えきれる人はいないよ」
「大丈夫だ、問題ない」
「でもどうやって・・・」
「じゃあ行ってくる、ハッ!」
「えっ・・・いや、ちょっ!・・・・・・え?」
なんの保険もなしに穴へと体を躍らせる冬夜を見て慌てて穴を覗く零だがその直後に別の意味で驚く事となった。
何故ならば
「ハッ、トゥッ!・・・ハッ、トゥ、ハッ!」
「うそやーん」
壁を左右に蹴りながらマ○オ式で降りていく冬夜が見えたからだ。
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冬夜side
「ハッ、トゥ、ハッ、トゥッ、ハッ!」
迅速かつ正確に、ただし焦らないで慎重かつ着実に穴を降りていく冬夜だったが・・・
(上から見た時は分からなかったが・・・意外と深いな、この穴)
それはそうだろう
なにせこの穴、実は30mもの深さがある
これは10階建ての建物の高さに相当する
冬夜が深いと思うのも仕方が無いことである
《まあ、そんな深い穴をマリ○式で降りていく冬夜もおかしいのですがね・・・》
「ん?誰か何か言ったか?」
《・・・・・・》
「気のせいか」
閑話休題、そんなこんなで漸く出口まで辿り着いた冬夜であった
「オレ、参上!」
デデン デン デデン!と効果音の着きそうな登場の仕方をする冬夜だった。
がしかし、それが許されるのは基本的にコメディのシーンだけである。
生憎と今はシリアスのシーンだ。
「・・・ふむ、星也はどこにいるんだ?暗くてよく見えないが・・・」
穴が深いせいで穴からの光もあまり届かない中、見渡すようにぐるりと辺りに視線をさまよわす。
当然、何かが見えるわけもないのだがこの時ばかりは星也の位置が分かった。
何故か?
勿論、懐中電灯の光があるのが大きのだがそれ以上に・・・
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁーーーーーーー!!!!」
・・・これだ
思わす顔を顰めてしまう程に部屋中に鳴り響く、この慟哭が星也の位置を教えてくれた。
『嘘だ、嫌だ、嘘だ、これは夢だ』
長めの髪を振り乱し頭を掻き毟りながら叫び続けるその姿を確認し、冬夜はすぐさま星也へと駆け寄る。
「おいっ、一体何があったんだ?!」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ・・・!」
声を張り上げ呼び掛ける、がその声が星也に届いている様子はない
「おいっ、何があったんだ星也!」
再度呼び掛けるが同じく反応はなし
(・・・ダメだ、全然聞こえていない)
「仕方ないか・・・」
冬夜 は 右腕 を 高く 振りかぶった!
「ちっとイテェーが我慢しろよ!」
そして暗い空間にガッツン!!と音が鳴り響いた
「っっってええぇぇぇーーーーー!!??」
その後には@qoがs@さklえ6v0.?ま!と、意味不明の言葉を叫びながら転げ回る星也の姿があった
少々お待ち下さい・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
「ってて、なんだったんだ???」
元に戻ったようだ
「おう、やっと正気になったか」
「っ誰だ!・・・なんだおじさんか」
「なんだとはなんだ・・・で一体何があったんだ?」
その言葉でまたサッと血の気をひかせた顔をする星也、眼を見れば瞳孔も開いている
「あ・・・あああ・・・!」
「おい、しっかりしろ!お前は一体何を見たんだ!」
「お、乙夜・・・乙夜が!」
そう言いながら腕を上げ何処かを指差す星也
その言葉に嫌な予感、いや・・・・
ある種の確信を持ってしまった
(これゃ『最悪』が当たっちまったかもしらんな・・・)
星也の指差す方へとライトをゆっくりと動かす。
その眼に映るのは首が折れて物言わぬ骸となった息子のすがたであった。
「ああ・・・やはり当たってしまったか」
(あれでは蘇生も望めないな。乙夜よ、親より先に逝くのは最も罪深い事の1つだぞ・・・)
「・・・俺は先に乙夜を上に連れていく。お前はここで待っとけ」
「わか・・・りました。でも、どうやって?」
「それはな、こうするのだよ!」
ポン!ポン!ポン!ポン!
と破裂音のようなものを鳴らしながら空中を蹴り上がって行った。
「えっ、それって六〇・月歩じゃあ?」
「細かいことは気にするな!お前も後で運んでやるから楽しみにしとけ」
「ぜんぜん細かくないですけど!?ってもう聞こえてないし、大人しく待ちますか・・・ハァ」
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