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1話 逃亡

僕はホワイバー。12歳。この世界の住民だ。

この世界は空島と呼ばれるもので、4つの大陸に分かれており、それぞれの大陸によって住んでいる種族が違う。

バードル族、クロルド族、ドクロイ族、マスタリ族。

そしてこの僕はバードル族の一人だ。

この4つの種族はたくさんの戦争、及び殺略を日々繰り返しており、物騒な世界だと思う。

僕は親に、


「なんで、戦争を繰り返してるの?」


と聞いてみたが、親は何も答えてはくれなかった。それに、少しの間、僕を何か怖いものを見るような目つきで見た。


*


10年後。僕は22歳になっていた。一人暮らしにも慣れてきて、楽しくなってきた頃、親からメールが届いた。

そのメールには、


『お前はもう全てを知る権利がある。会って話さないか?』


と書いてあった。そして、僕はじゃあ1週間後の朝9時にそっちに行くということを約束した。


*


1週間後。

久々の親との対面に少し緊張もしながらも、僕は実家に帰った。


「ホワイバー、久しぶり。体は大丈夫だった?」


母がいった。


「お久しぶりです。私は何も問題なく過ごせています。大丈夫です。お母様は?」


「それはよかった。私は少し風邪を引くことが多くなってきてるけど、大丈夫です。」


「で、話っていうのは…?」


僕が本題に切り出したところで、母の顔が変わった。その時僕はただならぬ気配を感じ取った。


「私たちは親を殺したクロルド族に復讐をすることにした。お前も一緒にきて。」


「復讐…?」



復讐をする必要はあるのだろうか…?もっと他の方法で…


「来るよね?」


僕は返事ができなかった。


「来いって言ってんだよ。」


母の声が強くなった。僕は逆らうことができないのだと感じた。


「はい…でも準備させてくれませんか?」


僕は行くつもりはない。逃げる予定だ。


「いいよ。ただし、来週までにまたこいよ?」


「わかりました。」


僕は実家を早足で出て、家に戻った。

僕の家と実家は40kmほど離れているが、大きい翼を持つバードル族はその距離は散歩の距離よりも短い。


*


家に帰った僕は、どこに逃げるか考えた。この家にいるのは危険だ。

どうにかして、この国を抜けるか?出たとしてもどこに行こうか?

その時一つのアイデアが思いついた。マスタリ族だ。あそこに逃げよう。

だが、バードル族と、マスタリ族は昔からの停戦状態だ。簡単に入れてもらえるとは思えない。

だが、僕には強い武器がある。それは、僕とマスタリ族の思想が似ているという武器だ。

これをうまく使えば、国に入れてもらえる…!そう考え、マスタリ族の国へ向かうことにした。


*


空の上。自分で飛んでいかないといけないのが辛い。

その時、僕に声をかけてくれた人がいた。


「よう。どこ行くの?」


その姿を見た僕は驚いた。黒い翼…クロルド族(・・・・・)だ


「僕は、マスタリ族に行くよ。君は?」


「俺もマスタリ族に行くぜ。」


「じゃあ僕と同じだ!なんていうの?名前。」


「お前自分の名前言わないで俺の名前聞くのかよ」


あっ…恥ずかしい。


「でもそういうやつ嫌いじゃないぜ。俺は、クリロスだ。」


「すみません。僕は、ホワイバーと言います。」


結構いい仲間になれるかもしれない。だが、僕たちの族は敵対している。


「なんでマスタリ族に行ってんだ?」


「逃げてきたんです。親がクロルド族に復讐するとか言っていて…」


言った瞬間「しまった!」と思った。これはいうことじゃないのに。


「まじか…俺の親もバードル族に復讐するって…似たもの同士だなw」


「あの…僕たちいい仲間になれそうですね!」


そうして僕はクロルド族のクリロスと行動を共にすることにした。


*


そうこうして、やっとマスタリ族の国が見えてきた時、自分の前に黒い影が2つ。

僕らは『捕まってしまった。』


僕と、クリロスは牢屋の中で待っていると、兵士がやってきて、


「我が王に会え」


と言われたので、会うことにした。


*


王がいる部屋に入るとそこには王が座っていた。僕はお辞儀をした。

そうしたら王が、


「お前らは何故(なにゆえ)にこの地を訪れたのだ?」


「僕たちは親の復讐から逃げるためにここにきました。ここしか頼れるところがなかったため…」


「何っ!どこの族であるか?」


「バードル族とクロルド族です。」


「そうかそうか。よしわかった。おいお前!こいつらを解放しろ!」


「了解いたしました。」


*


解放された僕たちは、少し疑問を抱えていた。なぜ王はあんな簡単に解放してくれたのだろうか。

街の人たちが何か知ってるかもしれない。聞き込みを行うことにした。


聞き込みを行おうとしたのだが、誰も協力してくれない。

みんな


「武器を作るのに忙しい」や、「戦争の準備をしねければいけない」


などと話を聞いてくれなかった。戦争の準備?どこに攻め込むんだ?

考えていても仕方がない。僕たちはマスタリ城の城下町で泊まることにした。


*


〜数日後〜

その日サイレンの音で目を覚ました。

飛び起き、外を見ると、街が燃えている。

戦争が始まったのだ。

何族とマスタリ族が?

戦闘機が飛んできた。そこには、バードル族の国旗が入っていた。


『バードル族とマスタリ族の戦争が始まった。』


数日前の王との会話が蘇る。

バードル族がクロルド族に復讐をすると聞いて、クロルド族と同盟を結んでいたマスタリ族が、

バードル族に攻め込んだのだ。


ここにバードル族がいるのは危険だ。だが、クリロスがいる。

確か、ドクロイ族は、バードル族と同盟を結んでいる。

この戦争が全ての族を巻き込む大きな戦争になることを僕は直感的に理解した。

その時、ガチャという音がして、ドアが開いた。

そこには、僕たちと同じくらいの歳の女の子だった。


「こんにちは」


僕が声をかけると、


「こんにちは!私、マリクというの!よろしく!」


僕は、どうして良いか分からず、戸惑っていたら、クリロスが、


「こんにちは。俺はクリロスだ。よろしく!」


と元気よく返事をしていたので、僕も同じような形で挨拶をすることにした。


「こんにちは。僕はホワイバーと言います。」


そうしたら、マリクは嬉しそうにしながら、


「私22歳です!」


と言った。なんだこいつ。僕と同い年じゃねぇかと少し思いながらも、


「僕も、22歳です。」


といった。そうしたら、クリロスもそうしないいけないと思ったのか


「俺は、24歳だ。」


そういうと、マリクがもっと嬉しそうにして、僕を見た。


「じゃあ同い年じゃん!よろしく!」


と、手を出してきたので、握手をしたら、


「というか、君たちは、なんでこんなところに来たの?」


とマリクが言った。

僕がいう前に、クリロスが言った。


「俺たち、親が復讐をするって言ってるから、逃げてきたんだ。」


少し気まずそうな雰囲気になった。


「で、俺がクロルド族で、こいつがバードル族。逃げているところに会ったんだ。」


と、その雰囲気を壊すようにクリロスが言った。


「で、これからどこに行くの?もうここは危険だよ?」


少しクリロスが考える素振りを見せた後、


「じゃあドクロイ族の国に行くか。」


そういうと、マリクがものすごい嬉しそうにしながら、


「じゃあ私も行く!」


「それじゃあ一緒に行くか!」


ーーここからみんなのレベルを表す文を>>で表します。


*


空を飛んでいる時、ある黒い影が2体出てきた。


>>ホワイバーLv.1

>>クリロスLv.1

>>マリクLv.1


あれは…鳥?

僕らとは違う…生き物だ。

そいつが僕たちに襲いかかってきた。


まず、どうしようか?考えている時、マリクが、


「メリラ!」


と叫んだ。

その瞬間僕たちに襲いかかってきた2匹のうち1匹が炎にのまれた。


「とっととケリをつけようぜ。」


そういうと、炎に飲まれた魔物に、拳を叩き込んだ。

聞いたことのない叫びを上げ、それは、塵になって消えた。


「もう1匹だな。さっさと殺しちゃおうぜ」


「ライト!」


僕が叫ぶ。僕の一族に受け継がれてきた魔法。

雷が落ち、それは塵と化した。


>>ホワイバーLv.2   UP!

>『ライト』の熟練度UP!『ライト』の攻撃力が上がりました!

>>クリロスLv.2   UP!

>>マリクLv.2   UP!


*


さっきの魔物の塵が少し大きくなり、くっついて、大きな形になり、襲いかかってきた!

大きくなった分敵も強くなっているだろう。

もしかしたら僕の仲間が死んでしまうかもしれない。

だが、クロリスとマリクが戦う気だったので、戦うことにした。


*

まずマリクが、


「メリラ!」


と叫ぶと、それは燃え上がったが、あまりダメージが入っていなさそうだった。

クリロスもそれを殴ってみたが、ダメージが入る気配はなくただ、跳ね返されるだけだった。

そうしたら、それが攻撃をしてきた。尻尾を振り回し、攻撃する。全体攻撃だった。僕たちは後ろに飛ばされ、血だらけになった。

このままでは死んでしまう…そう思った時に、僕の体が光った。その瞬間僕は、聞いたこともない呪文を唱えていた。


「ライキトリール!」


唱えた瞬間、世界が止まった。正確に言うと極度の緊張状態に陥って、そう見えただけだと思う

空が光った。大きい音と共にものすごい落雷がそれに降り注いだ。

奇妙な叫び声をあげ、それは塵と化した。僕のどこからそのパワーが出たのか分からない。

それはボスだったのか、熟練度が上がる効果があったらしい。


>>ホワイバーLv.2

>『ライト』の熟練度UP!『ライト』が敵2体に当たるようになった!

>>クリロスLv.2

>『殴る』の熟練度UP!『殴る』の攻撃力が大幅にアップした!

>>マリクLv.2

>『メリラ』の熟練度UP!『メリラ』の攻撃力が大幅にUP!&敵2体に当たるようになった!


*


塵がまた復活するかもしれない。そう思って、早くその場を去ることにした。

ドクロイ族の大地が見えてきた時、僕たちはドクロイ族の国の姿に驚いた。

真っ黒い大地に大きな火山。火山はずっと火山活動を続けているように見えた。


*


ドクロイ族の国に降り立った時、王に会えと言われたのであの時のことを思い出しながら王と会うことにした。

王が


「お前らはなぜここにきた?あっちの方で戦争が起きているらしいがそのせいか?」


と聞かれたので、僕は正直に


「その通りです、王様。僕たちはあれらの国から逃げてきたのです。」


「そうかそうか。じゃあこの城下町で休むが良い。武器なども買って強くなればいい。」


と言われたので、その通りにすることにした。

お金はたくさんある。さっき倒した魔物が落としたのだ。

早速武器を買いにいくことにした。


*


武器屋に入ると店員が


「いらっしゃい、何が欲しいんだ?」


と聞いてきた。

僕は、


「この店で一番強いものが欲しい。」


そういうと、店員は少し探して、3つの武器を取り出してきた。


「それは…?」


「お客さんが、それぞれ、万能型、攻撃型、魔法型だと見えたので、それぞれに合う武器を用意してきました。つけてみてください。」


驚くほど気持ちよくフィットする。完璧だ。


「じゃあこれ買います。いくらですか?」


「まあおまけしてあげて、3200Gでいいよ。」


…高くね?ギリ足りるけど。

魔物をもう一回倒してこないとなのかな。

みんなも同じこと考えていたらしく、


「じゃあ腕試しにもう一回倒しにいくか!」


「私も!」


やる気は素晴らしいが、お前ら死にかけただろ?と心の中で笑いつつ、僕たちは、もう一回倒しにいくことにした。


*


魔物と会うために、空で羽ばたいていると何かがものすごい速さで僕たちの間を通り抜けていった。


「なんだっ!?」


それは、前に倒した魔物よりも明らかに強そうな魔物だった。

ドクロイ族の国の上空ではこんなものがいるのか…と思いながら、戦うことにした。


*


僕は試しに手に入れた剣(ブレード)を使って攻撃してみると、

大きな叫び声を上げ、一発で魔物が塵と化した。


その叫び声にやってきたのか、同じような魔物が数体現れた。

今度はクリロスが手に入れた黒影爪(シャドウクロー)を3体のうち1体に振り翳した。

それも叫び声をあげ、塵と化した。


次にマリクが


「メリラ!」


と唱えると、2体が一緒に炎に包まれ、塵と化した。


>>ホワイバーLv.3   UP!

>『剣』の攻撃力が上昇!

>>クリロスLv.2   レベル変動なし

>>マリクLv.2   レベル変動なし


*


魔物を倒したら1400Gもゲットでき、僕たちは嬉しかった。

その時だった。兵がお城から出てきて、僕たちに


「王が呼んでいます。今すぐお城に来てください。」


と言ったので僕たちはお城にいくことにした。


*


王の間に行くと、王が、


「お前たちの強さを見た。あんな強い魔物を1撃で倒していたな。

それを見込んで頼みがある。火山の中にいる獄炎龍(インフェルノドラゴン)を倒してきてくれないか?」


獄炎龍?クソ強そうな名前じゃん。僕に倒せるかどうか…そう思っていると、王が


「もちろん報酬も用意してある。この地域の一番強いやつを仲間に入れる。これでどうだ?」


一番強いやつ?魅力的だな。


「いいでしょう。」


*


火山の出入り口はすごく暑く、そして、以前人間だった様な物が散りばめられていた。


「よし。行くか。」


そう言ってみたものの、声が少し震えているのが自分でもわかった。

強い敵がたくさん出てきそうだ。


*


中に入るとものすごい熱気で自分が焼けそうだった。

そして、数歩歩いたところで、赤いものが動いたのだ。

??次から、敵の名前を??の後に示します。


僕は、その魔物を炎鳥(フレイムバード)と名付けた。


*


??炎鳥(フレイムバード)


体から常に熱気を出しており、近づけない!


僕は


「ライト!」


と叫び、雷を落としたが、まだ塵にはならなかった。

クリロスは攻撃できない。

魔法で倒すしかなかった。


「アクエラ!」


マリクがそう叫ぶと、杖から水の塊が出てきて、炎鳥(フレイムバード)を飲み込んだ。

熱気が消えた!つまり、クリロスの攻撃が通用することを意味した。


炎鳥(フレイムバード)の攻撃。炎鳥(フレイムバード)は炎をこちらに投げてきた!

僕たちは、少し鎧が溶けたが、致命傷は負わなかった。


クリロスが爪を炎鳥(フレイムバード)に突き立てた。

炎鳥(フレイムバード)から光が出たと思ったら、消えた。

空の上の敵は塵と化したのに、ここは違うようだ。

僕は死ぬかもしれないと思いながら、先に進むことにした。

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