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古流武術異世界戦記  作者: タキケン
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古流武術は異世界でこそ活躍する!

 作品では出来る限り詳しく古流武術の戦闘状況を描写します。なるべく残酷な表現を使わない様に努力いたしますが、状況によっては暴力的な表現が出てくることがあります。ご注意ください。

 また、日本には多種多様な古武道の流派があります。当作品中の技の内容が当てはまらない流派があるかと思います。フィクションとして了承ください。


古流武術とは

日本の伝統的な、戦闘に係わる技術を体系化したものの総称である。古武道とも古武術とも云う。

 古流武術は、スポーツ化された現代武道の様に、競技試合での勝敗を目的とした技術体系ではなく、戦争や護身といった『戦闘』での使命を果たすための技術体系を習得するのが目的となる。さらに、戦闘に打ち勝つための心身鍛錬も目的となる。よって『実戦』が主体となり、ルールなどは皆無である。


武芸とは

日本の戦場など戦闘のために身に着けた技芸。武道、武術を指す呼称。英語のマーシャルアーツの語源。


序章


親父が他界して49日がたった。

葬儀などの雑多な作業がひと段落したところだ。母親は5年前に他界しており兄弟も居ないので一人での作業であった。そして天涯孤独の身となってしまった。

俺の名前は木葉優司、28歳で独身。何の変哲もない一般家庭に育ったが、一つだけ他とは違ったところがある。それは『木ノ葉流武闘術』の継承者であること。よくは解らないが木葉家に代々伝わっている古流武術のことである。

この武術を幼い頃から親父に徹底的に叩き込まれた。この武術のせいで親父から他のスポーツをやることを禁止されていた。

 親父曰く、武術は体に浸み込ませなければならないということで、他のスポーツの癖が入ると技に支障をきたすとのことであった。

 これが原因で運動系の部活などは全て禁止となり、代わりにほぼ毎日、夜になると武術の練習をやらされていた。


 木ノ葉流武闘術は体術の他に棒術、杖術、短棒術、寸鉄術、剣術、短刀術、槍術など、ほとんど全ての武術があるのではないかっていうぐらい多彩であった。

形のみの練習だけで実際の訓練が出来なかったのは砲術、弓術のみではないかと思う。さすがに飛び道具を実際に行う場所がなかったので、そうなった様である。まあ、親父はすごくやりたかった様子ではあるが・・・でも手裏剣とつぶてはやらされた・・・これは必須であるからと、何に必須なのか解らない理由を延べながら・・・


物心ついたころから武闘術を学んできたが、最近になって少し虚しさを感じる時がある。何故なら技を身に着ける理由に実感が持てないからだ。

スポーツであれば試合などがあり、勝ことが目的となる。オリンピックなどで金メダルを取るなど目指すものがはっきりしている。プロリーグがあれば収入にもなるので練習を積み重ねる理由になる。

古流武術の場合、試合などは無くルールもない。実戦を謳っていても実戦なんて日本に住んでいる限り、まったくと言っていいほどない。

暴漢に遭うことや犯罪に巻き込まれる可能性も成人男性であればかなり低い。要は技を披露するところも使うところもほとんど無いからだ。ただ、技を身に着けることは意外と面白く、自信にも繋がるので今でも続けている・・・。しかしながら、この武闘術を学んでいたおかげでカツアゲなどの被害はまったく無かった。喧嘩に勝つというのではなく、絡まれたりしても回避することが何となくできたということである。危険に対する察知能力が高かったのではないかと思う。そして、できるかぎり喧嘩は避けた、なぜなら中学生のときに一度他校の生徒を5人ほどぶちのめしたことがある。そのことが親父に伝わって半殺しにされた・・・。

親父が言うには相手をぶちのめすこと自体は悪くはないが、木ノ葉流武闘術を人前で使ったことがダメだとのことである。基準がちょっと違うなと思うのと、なぜ隠さなければならないのかが不思議だった・・・。その日から争い事を避ける様に心掛けた。半殺しの刑は流石に怖かったので・・・。

結局、地道に練習をしていたら2年前に親父から「教えられることは全て教えた。あとはお前が工夫し、どう役に立てるかだ!」と言われ、皆伝を告げられた。俺は、今の時代に古流武術など役には立たないのではないかと思っていた。


 読んでいただき、ありがとうございます。

初めての投稿となり、緊張しながら書いていました。

日本の文化の一つである古流武術というものが活躍できる舞台が異世界ではないかと思い書き始めました。

これから随時書いていきたいと思いますので、気に入っていただけましたら読んでください。

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