18
魔力感知の歌で、セレンはすぐにゴブリンを見つけ、戦闘になる。
昨日の後半同様、無音の破壊は使わず、メイスで倒す。
昨日と違う点があるとすれば、グラトニーだ。グラトニーは、手を伸ばすかのように体を操りゴブリンの足を引っかけ、転ばしていく。なかなか、良いコンビネーションだ。しかも、グラトニーの、スキル:暴食を使い、討伐証明の耳と魔石以外を吸収する。そのおかげで、解体の時間もかなり短縮された。
そのおかげもあって、昨日の半分ほどの時間で依頼数の討伐を終えた。薬草の方は、セレンたちを気にかけながら、採取しておいた。
「セレン、グラ、お疲れ様。」
「ありがとうございます、マモル様。」
ふるふるふる
セレンは少し疲れたようにされている。
「疲れたか、セレン?」
「いや…いえ、少し疲れました。」
「この先に、広い場所があるみたいだから、そこで少し休もうか。」
「はい。」
今度は、俺が先頭にたち、進んでいく。遠眼を使って見た通り、広めの場所に出た。
言っていた通り、真ん中付近まで行き、休もうとセレンが腰を下ろそうとすると、
「!? マモル様、敵です!!」
魔力感知の歌の効果がまだ残っているようで、セレンは、すぐに敵に反応した。
メイルを構えだす、セレンに制止の声をかける。
「大丈夫だよ、セレン。ここは、俺がやるよ。」
「わ…分かりました。」
俺は、両手にヴァイスとシュヴァルツを構える。
周りの森の中から、無数の灰色の狼が出て来て、俺たちを取り囲む。
鑑定弾を発動し、灰色の狼を確認してみる。
名前:ー
性別:ー 種族:灰色狼
ランク:D
LV :13
HP:1040
MP:260
スキル:爪牙 突撃
称号:ー
名前は、見たまんまだな。ん、灰色狼たちの奥にひときわ大きな黒い狼もいるな。俺は続けざまに、確認する。
名前:ー
性別:ー 種族:黒色狼
ランク:C
LV :20
HP:2200
MP:400
スキル:爪牙 突撃 統率
称号:ー
どうやら、あいつがこの狼たちを率いているようだ。
「ウォォォォン」
黒色狼が吠えると周りの灰色狼が一斉に襲ってくる。
念のため、セレンたちには、5重で結界弾を発動しておく。
そして、発動の確認を終え、すぐ魔力弾で駆逐していく。
1匹に対して1発、灰色狼は、すぐに数を減らしていく。最後に逃亡を図ろうとする黒色狼を撃ち抜いて、1分もかからずに戦闘は終了した。
振り替えると、セレンは呆けた顔をしていた。
そういえば、俺の戦い方を見るのは、これが初めてだったな。
苦笑を浮かべながら、セレンのもとに戻る。
「グラ、狼たちの魔石と爪と牙以外を食べてくれ。」
ふるふるふる
グラトニーは、セレンの頭から降り、俺の指示に従い狼の処理をしてくれる。
「す…凄い、凄いですマモル様!!」
セレンは俺に飛びついてきた。
俺は優しくセレンを受け止める。
「ありがとう、セレン。」
自分がしていることに気づいたのか、顔を赤らめ距離をとる。
「す…すみません…」
「気にしてないよ。」
俺たちはそのまま、腰を降ろし、休憩する。




