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 魔力感知の歌で、セレンはすぐにゴブリンを見つけ、戦闘になる。

 昨日の後半同様、無音サイレント・の破壊(ディストラクション)は使わず、メイスで倒す。

 昨日と違う点があるとすれば、グラトニーだ。グラトニーは、手を伸ばすかのように体を操りゴブリンの足を引っかけ、転ばしていく。なかなか、良いコンビネーションだ。しかも、グラトニーの、スキル:暴食を使い、討伐証明の耳と魔石以外を吸収する。そのおかげで、解体の時間もかなり短縮された。

 そのおかげもあって、昨日の半分ほどの時間で依頼数の討伐を終えた。薬草の方は、セレンたちを気にかけながら、採取しておいた。


「セレン、グラ、お疲れ様。」


「ありがとうございます、マモル様。」


 ふるふるふる


 セレンは少し疲れたようにされている。


「疲れたか、セレン?」


「いや…いえ、少し疲れました。」


「この先に、広い場所があるみたいだから、そこで少し休もうか。」


「はい。」


 今度は、俺が先頭にたち、進んでいく。遠眼を使って見た通り、広めの場所に出た。

 言っていた通り、真ん中付近まで行き、休もうとセレンが腰を下ろそうとすると、


「!? マモル様、敵です!!」


 魔力感知の歌の効果がまだ残っているようで、セレンは、すぐに敵に反応した。

 メイルを構えだす、セレンに制止の声をかける。


「大丈夫だよ、セレン。ここは、俺がやるよ。」


「わ…分かりました。」


 俺は、両手にヴァイスとシュヴァルツを構える。

 周りの森の中から、無数の灰色の狼が出て来て、俺たちを取り囲む。

 鑑定弾カマエルを発動し、灰色の狼を確認してみる。


 名前:ー

 性別:ー 種族:灰色狼グレーウルフ

 ランク:D

 LV :13

 HP:1040

 MP:260

 スキル:爪牙 突撃

 称号:ー


 名前は、見たまんまだな。ん、灰色狼たちの奥にひときわ大きな黒い狼もいるな。俺は続けざまに、確認する。


 名前:ー

 性別:ー 種族:黒色狼ブラックウルフ

 ランク:C

 LV :20

 HP:2200

 MP:400

 スキル:爪牙 突撃 統率

 称号:ー


 どうやら、あいつがこの狼たちを率いているようだ。


「ウォォォォン」


 黒色狼ブラックウルフが吠えると周りの灰色狼グレーウルフが一斉に襲ってくる。

 念のため、セレンたちには、5重で結界弾アリエルを発動しておく。

 そして、発動の確認を終え、すぐ魔力弾で駆逐していく。

 1匹に対して1発、灰色狼グレーウルフは、すぐに数を減らしていく。最後に逃亡を図ろうとする黒色狼ブラックウルフを撃ち抜いて、1分もかからずに戦闘は終了した。

 振り替えると、セレンは呆けた顔をしていた。

 そういえば、俺の戦い方を見るのは、これが初めてだったな。

 苦笑を浮かべながら、セレンのもとに戻る。


「グラ、狼たちの魔石と爪と牙以外を食べてくれ。」


 ふるふるふる


 グラトニーは、セレンの頭から降り、俺の指示に従い狼の処理をしてくれる。


「す…凄い、凄いですマモル様!!」


 セレンは俺に飛びついてきた。

 俺は優しくセレンを受け止める。


「ありがとう、セレン。」


 自分がしていることに気づいたのか、顔を赤らめ距離をとる。


「す…すみません…」


「気にしてないよ。」


 俺たちはそのまま、腰を降ろし、休憩する。

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