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俺は、暴食スライムを抱え、セレンの所に戻る。
「大丈夫ですか、マモル様?」
「あぁ、大丈夫だよ。」
セレンは、俺が抱えてある、暴食スライムを見ながら、尋ねてくる。
「獣魔契約されたんですか?」
「あぁ、そうだよ。」
そう言い、暴食スライムを見せてやる。
「黒いスライム何て、見たことないモンスターですね? 本当にスライムなんですか?」
「一応、暴食スライムって言うみたいだな。」
「やっぱり、聞いたことないですね。この子の名前は何て言うんですか?」
「名前か… そうだな、グラトニーなんてどうかな?」
安直すぎか?
「グラトニー… グラちゃんですね。」
以外にも、好評のようだ。
「そうだな。」
俺は、暴食スライムを地面に置き、テイム前に考えていた事を試してみる。
「グラトニー、巨大化。」
そう言うと、グラトニーは、どんどん体が大きくなっていく。
俺より、大きくなったところで、巨大化は止まる。
「!? グラちゃん大きくなりましたけど、どうするんですかマモル様?」
「こうするんだよ。」
そう言い、俺は、グラトニーの中に入る。
「!? ま…マモル様!!」
セレンも入ってこようとするが、手で止める。
俺は、すぐに、グラトニーの中から出てきて、自分の体を確認する。
「よし、成功だな。」
「だ…大丈夫ですか、マモル様!!」
心配そうな顔をしたセレンが近づいてくる。
セレンの頭を撫でながら、
「大丈夫だ、セレン。」
「は…はい。 それにしても、いったい何したんですか?」
俺は、今した事をセレンに説明する。
「汚れを食べて貰うですか?」
「そうだよ。グラトニーには暴食ってスキルがあって、そのスキルを使って、俺についてあった、汚れだけ食べて貰ったんだよ。セレンもやってみたら?」
「は…はい!!」
そう言い、セレンは、勢いよくグラトニーに飛び込んだ。少し、手足をバタバタさせながら、出てくる。
「どうだった?」
セレンは、自分の体を確認して、
「はい!! 綺麗になってます。グラちゃんは凄いです!!」
「あぁ、そうだな。」
俺は、グラトニーを元の大きさに戻し、抱える。
それを、セレンの頭に置いてやる。
「どうしたんですかマモル様?」
「グラトニーは、一応セレンの護衛も兼ねているから、一緒にいておいてくれ。」
「分かりました!! 宜しくお願いします、グラちゃん!!」
グラトニーも体を動かし、フルフルする。
「よし、それじゃあ、帰ろうか。」
「はい!!」
俺たちは、街へと戻り、組合で依頼達成の報告を行う。
そのついでに、グラトニーの獣魔登録をしておく。
その後、報酬を受け取って、組合を後にし、宿屋に戻る。途中、酒に酔った冒険者共が、絡もうとしてきたが、近づく前に悉く、指弾でぶち抜いておいた。
宿屋に帰りつく頃には、セレンはフラフラしていた。
「大丈夫か、セレン?」
「ふぁい。だ…大丈夫ですぅ。」
大丈夫と言っているが、疲れたんだろうな。
チラッと横を見ると、セレンが倒れそうになっていた。
「おっと、危ない危ない。」
倒れないように、セレンを抱え、部屋へと戻る。グラトニーは、俺の頭の上に移動していた。
部屋に戻り、セレンを再度、グラトニーに綺麗にして貰い、ベッドに横にならせる。
「セレン、今日は頑張ったな。」
そう言い、頭を撫でてやると、寝ているセレンは笑った。
俺も、グラトニーに綺麗にして貰い、アイテムリングに入っている食べ物で、夕食を済ませる。
「おやすみ、セレン。」
俺も、ベッドに入り、眠りにつく。
翌日、目を覚ますと、何故かまた、セレンは俺の布団に入り込んでいた。




