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ちょび髭の男性に連れられ、奴隷商に入り、応接室のような所に案内される。
「改めまして、ここの奴隷商を管理してます、スレイヴと申します。」
「あ…俺は…」
「タツガミ様ですね。」
「あれ、俺の名前知ってたんですか?」
「噂はかねがね。」
どんな噂だよ。と心の中でツッコミをいれる。
「それで、今日はどのような奴隷をお探しで?」
探すも何も、呼び止められたから入っただけだから、探してもないのだが…どうしたものか…
「と…とりあえず、全員見せてもらっても、いいですか?」
迷ったすえ、全員を見せて貰う事にした。
「分かりました。では、こちらに、どうぞ。」
そう言われ、奥の部屋へと案内させる。
そこには、屈強な体の男性奴隷や見目麗しい女性奴隷。他にも亜人の奴隷などかなりの数の奴隷がいた。初めての亜人を見たときは、女神様に予備知識は聞かされていたが、少しばかり驚いた。俺は、鑑定弾を発動して奴隷たちを見て回ったが、これといってめぼしい人はいなかった。
「これで、全部ですか?」
「いえ、まだ1人、奥にいるのですが、欠損奴隷になっております。」
「欠損奴隷ですか?」
「はい。様々な理由でどこかが、欠損してしまっている奴隷となります。」
ここまで、来たので、見せて貰っておくか。
「そうですか、一応、見せて貰ってもいいですか?」
「分かりました。では、こちらにどうぞ。」
スレイヴさんの後をついていき、更に奥へ入っていく。奥の部屋は、先程の奴隷たちがいた檻より更に簡素な作りになっていた。その檻の中には、腰まであるボサボサの青い髪をした手足がやたらと痩せ細っている少女が座り込んでいた。ただ、その少女の片腕がなかった。これが、欠損奴隷か…
「あの子は?」
「彼女は、最近ここに来たのですが、来る途中で、モンスターに襲われてしまったようです。雇った冒険者様と訪れた際には、すでに、彼女以外の皆はモンスターによって、殺されていました。運良く生き残った彼女も、片腕がなくし、喉もやられてしまい、声も出せない状態です。私どもも、やれるだけ手を尽くしたのですが、なにぶん、欠損を回復できる人は、数が少なく…」
「そうですか…」
改めて、彼女をよく見てみる。
名前:セレン
年齢:15 性別:女 種族:セイレーン(ハーフ)
職業:歌神
LV :3
HP:150
MP:15000
スキル:歌魔法 飛翔
称号:ー
えーと歳は、今の俺と同じ歳か。手足が痩せ細っていて、見た感じ、幼く見えるな。確か、種族や職業も先程の奴隷には、いなかった筈だ。神ってついてるし、レアな職業かもな。レベルは低いものの、MPは、勇者より高いし。
考え込んでいると、横からスレイヴさんが
「一応、彼女は、大銀貨50枚になります。」
大銀貨50枚か…資金も昨日手に入ったし、よし、決めた。
「分かりました。それで、お願いします。」
「ありがとうございます。今準備しますので、少々お待ち下さい。」
スレイヴさんは、近くの女性職員に何かを告げ、俺を連れて、応接室に戻る。その間に、書類にサインし、お金を手渡す。そんなこんなで、先程の女性職員が彼女を連れて、やって来た。服は代わり、その上から、ローブを羽織っている。
「来ましたね。では、最後にこれを?」
そう言うと、首輪を取りだし、手渡してくる。
「こちらの首輪を彼女につけてやって下さい。」
玉のついてある、首輪を受けとる。
「これは?」
「それは、隷属の首輪と言いまして、はめてある玉に、隷属の魔法がかけられております。」
「そうなんですか… それって、つけなくても大丈夫なんですか?」
スレイヴさんは、少し驚いた顔をされる。
「出来ない事もないのですか、宜しいのですか?」
「はい、大丈夫です。それで、お願いします。」
「分かりました。では、契約は以上になります。」
俺は、スレイヴさんに、見送られ、セレンを連れて、奴隷商を後にする。




