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それ以来、僕は完全に液体鏡アンチ伊野崇史アンチあと名字が思い出せない矢偉人アンチだが、別に声明をあげるようなことでもないので、単に昼間は出かけないことにした。
観光客は管理人の言う通り格段に増えた。住人は徐々に減っているらしい。
ネットでは囲市は実験台にされていて、伊野崇史は国がバックについているとまことしやかに語られている。
僕が思うにあいつはそんなんじゃなくて、ただのアホだが、とりあえず僕の昼間にアイデンティティを返してほしい。なんであの鏡は僕のことを〈正しく〉写さないんだろう。
考えた結果、可能性はやっぱり僕が頭がおかしい以外にあり得なかった。ネットでも自分の姿が正しく写らないという人は一人もいないのだ。ツイッターのハッシュタグ、『#囲市液体鏡の自分』の画像もどこまで探しても、おかしいところもそう言う人もいない。
でも、7月にもなってくると、僕は僕以外の異常を訴える人を探さなくなった。普通に飽きたから。
外は暑いし、人が多いし、もうバカバカしいので、僕はとりあえず髪を丸坊主にして、ばあちゃんを絶叫させた。




