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詩 彼と写真を撮る

作者: WAIai
掲載日:2026/05/13

「写真、撮ろう、写真!!」

彼が提案してきたのだが、私は首を横に振る。


「嫌だ」

「え、何で?」

「その…」


私は俯き、恥ずかしそうに告げる。


「写真の写りかたが、いつも下手だから、嫌なの」


本音であり、謝るように手を合わせる。


彼は少し時を止め、動かなかった。


悪いことを言っただろうか?


「2人の思い出になればいいかなと思ったんだけど」

「そうなの!? えっと、どうしよう」


私は周りを見回し、人が少ないのを、確認してから口を開く。


「1枚だけなら…」

「よし」


彼が嬉しそうに、スマホを取り出す。

それから肩を抱かれ、ドキドキする。


逞しい男性の身体と、華奢な私の身体。

何だか、肩でキスしているみたいで、真っ赤になる。


「はい、チーズ」


2人一緒に撮ると、彼が画像を確かめる。


「…どう?」


額と額が合いそうな距離で、くっついて見る。


「そうだな。…あ、綺麗に写っている!!」


私も確認してみたが、写りかたは悪くなかった。


これなら、何枚も撮っていいんだけど、やっぱり恥ずかしい。


「良かった、ちゃんと写って」

「だろう? 心配するなって」

「うん」


忠実な犬みたいに、こくりと素直にうなずくと、満面の笑みを向けたのだった。


彼は頬を赤く染め、スマホを大事にしまう。

どうやら無理強いするつもりはないらしい。


良かった、彼が私のもので。


安心して、私も顔を赤らめる。


私の彼、やっぱり素敵!!

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